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こんにちは、ファイナンシャルプランナーの畠山です。
みなさんは「ベランピング」という言葉をご存知ですか?家で過ごす時間が増えている今、この「ベランピング」を楽しむ人が増えており、SNSなどでも話題となっています。
ベランピングは「ベランダ」と「グランピング」の造語で、自宅にいながらベランダやバルコニーで豪華なキャンプの雰囲気を楽しむことです。ハンモックやチェアを置いてまったりと日向ぼっこをしたり、キャンプ料理を作って飲んだり食べたり…手軽にアウトドア気分を味わえます。
そんなベランピングを楽しむのに大活躍してくれるのがウッドデッキ。今でこそベランピングと一緒に人気が高まっていますが、もともと家を建てる時にウッドデッキを希望される方はいらっしゃいましたし、これまでにウッドデッキを設置した事例も多くあります。
自然とのつながりを大切にする北欧住宅にとってもウッドデッキは特別なものです。
今回は北欧住宅をご検討中の方へ向けてウッドデッキを取り入れるメリットやデメリット、施工例を交えてウッドデッキでの楽しみ方などをお伝えしていきたいと思います。
目次
ウッドデッキとは、庭の一部に設けられた、地面より一段高く設置されている木製のテラスで、リビングなどと連続した造りになっているため、家の中と外を気軽に水平移動できるのが特長です。
ウッドデッキは海外でよく使用されており、1980年頃から日本でも取り入れられるようになりました。日本では昔から縁側や濡れ縁というものに慣れ親しんできましたが、時代の変化と共になかなか見かけることも少なくなりました。ウッドデッキはそんな縁側のような存在としても日本の生活にも馴染みやすかったのでしょうね。
今では現代のライフスタイルに合わせて幅広く活用されています。おしゃれなテーブルセットを置いてカフェ風にしたり、ハンモックを置いて日向ぼっこをしたり、夏には友達を呼んでバーベキューをしたり、ビニールプールを出して子どもたちを水遊びさせたり。
リビングと外をつなげるセカンドリビングとして、部屋を広く見せる効果もあります。
北欧住宅の特徴と言うと、「自然と調和する外観デザイン」や「自然と繋がりが感じられるインテリア・間取り」などが挙げられます。ですから、家の中と外をつなげてくれるウッドデッキはまさに北欧住宅と好相性なんです。
ここでインターデコハウスでウッドデッキを設置した例をご紹介します。
家を建ててから、休みの日はあまり出掛けずに自宅で過ごすことが多くなったというご主人は「ウッドデッキでゴロンと横になって日光浴していると、それだけでアウトドア気分に浸れるんだよ」と。
道路からは見えないので、人目を気にせずに過ごせる場になっているそうです。以前はどちらかというとインドアだった息子くんも、この家に暮らすようになってからは積極的に外遊びをするようになったのだとか。
こちらはご主人の趣味がサッカーでリフティングの練習をしたり、夏にはバーベキューをしたりと多目的に使えるように設置されました。まだ小さなお子さんとボールで遊んだり、一緒に日向ぼっこしたりと親子で家族で過ごす場になっているそうです。
インターデコハウスの「ルオント」という商品には、ダイニングキッチンとリビングが分かれていて廊下でつないでいるコの字型のプランのものがあります。
上の写真はそのプランでコの字の凹んでいる部分にウッドデッキを設けていますが、これによってダイニングキッチンとリビングはウッドデッキでもつながって行き来することが可能になっています。
庭のスペースがない場合には、ウッドデッキにグリーンを置いてみると、家の中からも外のグリーンが眺められ、自然を感じられる風景を演出することができます。
ウッドデッキを作る場合、素材には天然木を使うパターンと樹脂製の人口木材を使うパターンがあります。それぞれの素材によってメリット・デメリットがありますので、選ぶ際にはそういった特性についても知っておくようにしましょう。
また、ウッドデッキは屋外に設置されるので、紫外線はもちろん雨風にもさらされている状態ですから、耐久性があるものでも経年劣化は避けられません。定期的なメンテナンスが必要になるということも忘れないでおきましょう。
天然木の一番の魅力は木本来の質感と風合いが感じられる雰囲気のある仕上がりになるという点です。自由な大きさにカットすることができるので、DIYで作られるという方にもおすすめです。種類によっては価格を抑えられ、人口木材と比較しても割安になるケースが多いです。
ウッドデッキで使用される木材は主にウェスタン・レッドシダー(米杉、カナダ杉)、イペ、ウリン、セランガンバツ、クマルなどで、強度と耐久性があり、腐りにくい木材が適しています。防腐剤の薬剤などによって耐用年数を向上させた素材もあります。
天然木の場合の寿命は5~10年ほどと言われていますが、これは木材の種類や塗装、設置する場所、メンテナンスによっても変わります。日頃のお手入れや防腐塗料の塗り替えなどこまめなメンテナンスをすることで耐用年数を延ばすことができます。
天然木はシロアリに狙われやすく、木の中が空洞になってボロボロになってしまうこともありますから、シロアリ対策として防虫剤を散布することも大切です。
積雪地域であれば雪に埋もれると傷んでしまいます。雪が降る前に養生をしたり、防水性のある塗料を塗装し直したりすることも忘れてはなりません。
こうしたこまめなメンテナンスは意外と手間がかかりますので、デメリットと感じられる方もいらっしゃるかもしれませんが、天然木を選ぶのであれば避けて通れないと認識しておきましょう。
人工木材は樹脂(プラスチック)と木粉などを混ぜ合わせて成型したもので、天然木の腐食のしやすさを改善するために開発されました。
メーカーや商品によって素材の構成や製造方法は異なりますが、樹脂やアルミを使用しているので、腐らず頑丈でシロアリにも強く、耐久性など様々な性能に長けており、メンテナンスに手間がかからないのがメリットです。
また、天然木に見られるような干割れやささくれなどの心配もなく、安全性が高いというのも魅力です。経年変化が起きることも少ないので、色落ちの心配もほぼないでしょう。
最近では自然な木目に近い質感の素材も増え、カラーバリエーションも豊富になっています。プランや好みに合わせてサイズや曲線の加工などの選択もできますし、フェンスやステップなど、さまざまなパーツも揃っています。
メリットが多い一方で、組み立て費がかかるので、天然木に比べて価格が高くなるというデメリットがあります。場合によっては2倍ほどの差になることもあります。
もう一点、人工木材は熱を吸収しやすく逃がしにくいという性質を持っているため、夏場など日光が強く気温の高い日には表面温度が高温になります。素足で歩くことはできませんので、小さいお子様がいるご家庭は注意が必要です。
お手入れに関しては、掃除せずに放置しているとカビや苔が発生してしまいます。日常的な汚れは水で洗い流し、必要に応じてたわしやデッキブラシ、高圧洗浄機などを使うことも可能です
ウッドデッキの魅力や北欧住宅との相性の良さについてお伝えしてきましたが、設置して後悔してしまうというケースもあります。
例えば、使用目的もなくなんとなく設置した結果、誰も使わないデッドスペースになってしまったなんてことも。あれば使うと思っていても、いざ住んでみるとどう使っていいかわからなかったり、使いにくくて放置してしまうなど。
費用をかけてまで設置したのにそれではもったいないですよね。使わなくてもメンテナンスは必要だし…なんて頭を悩ませる存在にもなりかねません。
後悔しないためにはまず、本当に必要かどうかをよく考えてみてください。何のために設置するのか、ウッドデッキでどのようにして過ごすのか明確にイメージしてみるといいかもしれません。
目的によって大きさや形状、どこに設置すると使いやすいかというのも変わってきます。住宅の間取りにも影響するため設置場所は重要です。また、予算の中にウッドデッキ施工費もみなければならず、こちらも建物の予算に影響します。こうしたことから、ウッドデッキを希望される場合は早い段階で住宅会社にご相談されることをおすすめします。
北欧住宅に取り入れる場合には、やはり外観のデザインを損なわないように素材の色や質感などを選んでいただけたらと思います。せっかく北欧住宅を建てるのであれば、ウッドデッキを活用して北欧的ライフスタイルを送ってみるのもアリかもしれませんよ。
今回は、「北欧住宅での暮らしを楽しむウッドデッキとは」というタイトルでお伝えしてきました。ウッドデッキでの楽しみ方やメリット・デメリット、素材やメンテナンスについてなど読んでいただいて、改めて検討するきっかけになったのではないでしょうか。
モデルハウスや住宅展示場などで見ると、「あぁ~やっぱり素敵だな」と思われたり、憧れたりする方は多いと思います。ですが、実際に自分の家に設置となるといろいろと考えなければならないことも多いですよね。
先にも書きましたが、ウッドデッキをどう使うか、そこでどんな風に過ごしたいのかをしっかりと考えてみてください。そうすれば本当に必要なものかどうかもわかります。家を建てる上で、他の条件と比較して優先順位はどうかというのも明確にしておきましょう。
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