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注文住宅のスケジュールとは?

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注文住宅のスケジュールとは?

こんにちは、ファイナンシャルプランナーの畠山です。

注文住宅で建てる場合、土地が決まっているかどうかや依頼先の建築会社によって異なりますが、一般的には情報収集から引渡しまでにおおよそ15~18か月程度かかると想定しておくと良いでしょう。

中には土地探しやプランニング、仕様決めがスムーズにいかず、より多くの時間を要するケースもあります。また、予期せぬトラブルで工期が遅延する場合もあります。

引っ越しの時期が予め決まっているのであれば、それに合わせて余裕を持って進めなければなりません。決まっていなかったとしても全体の流れを把握し、ある程度ゴールを見据えてスケジュールを管理していくことは大切です。

今回は注文住宅で建てる場合のスケジュールをわかりやすくステップに分けて解説していきます。

注文住宅の工程とそれぞれの期間

注文住宅が完成するまでの一連の流れと、それぞれの工程がどれくらいの期間を要するのか解説します。

STEP1.事前準備(2~6か月)

この期間は主に情報収集をしたり、予算の検討、建築依頼先や土地の選定といった契約に向けての準備期間となります。集めた情報をもとに取捨選択をしていきますが、依頼先選びや土地探しに時間がかかる人もいます。どちらも家づくりの上ではとても重要です。後悔のないようにここではしっかり納得のいく選択ができるようにしましょう。

ただし、あまり時間をかけすぎるといつまでも次に進めませんので、こちらの記事を参考に全体のスケジュール感を掴んで、住宅完成予定から逆算してある程度いつまでに何をするか、というのも頭に入れておくと良いでしょう。

1-1.情報収集、家のイメージづくり、条件整理

まずはどんな家にしたいのか、どんな暮らしがしたいのかイメージを固めていくための情報収集をします。理想の家を考える際には、現在住んでいる家での問題点なども書き出しておくことをおすすめします。

この時に家族全員の希望や条件を出し合い、優先順位をまとめておくとその後の打ち合わせもスムーズに進めやすいです。

優先順位の付け方については下の記事で解説していますので、そちらもご覧ください。

また、住宅雑誌やインターネット、SNSなどから建てたい家の雰囲気や希望する間取りなどに近いものを探して保存しておくとイメージする家の傾向が掴めます。ここで収集・保存したものは後の打ち合わせで住宅会社とイメージ共有する際に役立ちます。併せてインテリアのイメージも掴みやすくなります。

モデルハウスやオープンハウスは実際に住んだ時のイメージがしやすいです。担当者の人柄や雰囲気なども見られるので、気になる会社があれば足を運んでみることをおすすめします。

1-2.予算の検討、依頼先選び、土地探し

土地や建物、仕様、設備などを決めていく上で予算の検討はとても重要です。「住宅ローンでどのくらい借りればいいの?」「現在の収入で無理なく返済していける?」といった不安を抱えている方もいらっしゃることでしょう。

金融機関の中にはウェブサイト内で住宅ローンのシミュレーションができるところもありますし、ファイナンシャルプランナーに依頼して資金計画をしてもらうのもおすすめです。

ファイナンシャルプランナーについては下の記事をご参照ください。

資金計画というのは、住宅ローンの借入可能額や月々の返済可能額を知り、そして土地・建物・諸経費にどれだけかけられるか予算配分を考えていきます。家づくりを無理なく進めていくためにも、この部分はしっかり理解・納得しておくことが大切です。

情報収集して家のイメージがある程度固まると依頼するハウスメーカーや工務店も選びやすくなります。資料請求をしたり、その会社のホームページやSNSをチェックすることで、会社の雰囲気や施工実績、強みを知ることができます。

当社でも開催していますが、無料相談会では資金計画の話や土地の相談などもできるので、家づくりで不安を抱えている場合はぜひ参加してみてください。

実は家づくりで失敗しないためには、この依頼先選びはとても重要です。予算内で希望の家を建てられることはもちろんですが、今後長くお付き合いしていくためには相性や価値観が合うかどうかが重要なポイントとなります。

下の記事では、住宅会社を選ぶときのポイントについてお伝えしていますので、参考にしてみてください。

注文住宅で建てる場合、土地の有無で完成までにかかる期間が変わってきます。土地探しもするのであれば、依頼予定の住宅会社に一緒に進めてもらうのが一番効率的です。どんな家を建てたいかわかっており、且つ予算配分も考慮して土地を探してくれるのでスムーズに進めやすいです。

STEP2.相見積もりを取り、住宅会社と土地を決める(1~3か月)

2-1.相見積もりを取り、比較検討する

ある程度情報収集が済んだら、候補となる住宅会社を絞り込みましょう。この時、比較検討する会社が多いと資料に目を通すのに時間がかかり大変なので、2~3社程度にしておくと良いです。

事前準備で整理した要望を伝え、間取りと見積もりを作成してもらい、比較検討します。正確に比較するために、依頼時の条件は統一しましょう。会社によって標準仕様に含まれる内容が異なりますから、どこまで含まれるかなどのチェックもしっかりしておきましょう。

下の記事では見積書の読み方や相見積もりの注意点についてお伝えしています。併せてご覧ください。

2-2.土地の決定・購入

気に入った土地が見つかったら、土地の購入手続きも進めます。土地の形状や建築条件によっては建てられる家が制限される場合もあります。提示された間取りプランや見積もりで希望する家が建築可能かどうか予め確認を取ってから契約しましょう。

STEP3.詳細打ち合わせとプラン決定、住宅会社と契約(3~4か月)

3-1.住宅会社と建築工事請負契約を結ぶ

絞り込んだ中から依頼先が決定したら建物の詳細打ち合わせを行い、具体的なプランを決めていきます。間取り、仕様、設備が決まったら本見積を提示してもらい、予算とのずれがないか確認します。

本設計、本見積、工事内容すべてを確認し納得できたら建築工事請負契約を結びます。本契約となるので、万一キャンセルするとなると手付金などが発生するので注意が必要です。

3-2.住宅ローン申請

プランの詳細が確定したら住宅ローンの申し込みをします。住宅会社によっては手続きを代行してくれるところもあります。

注文住宅の場合、土地の支払いが先になりますが、住宅ローンが融資されるのは建物の引渡し後です。土地の引渡しから家の完成までの間に「つなぎ融資」が必要になることもあります。詳細は担当者に確認してください。

STEP4.工事、引渡し(4~6か月)

各種申請が終わり、建築確認済証の交付を受けたら工事が始まります。施工期間は建築会社の混み具合や資材の調達スケジュール、天候の影響で長くなることもあるので余裕を持って長めに見積もっておきましょう。着工前に近隣住民への挨拶もお忘れなく。

引渡し前に完成立会いを行い、建物に不具合がないかチェックします。完了検査と住宅性能表示検査を経て、建築費用の残金支払いが済んだら引渡しとなります。

注文住宅のスケジュールに影響を及ぼす要因

天候の影響

住宅建築は屋外での作業となるため、天候による影響はどうしても避けられません。例えば、梅雨や台風の時期、雪が積もる地域では冬の季節も工期が遅延する可能性があります。積雪地域でなくても予想外の降雪によって工事が一時中断する場合もあります。

近年は災害レベルの大雨や台風が多発していますが、天候や災害などによる工期の遅れは人為的な要因ではないので防ぎようがありません。やむを得ないこともあると心得ておきましょう。

天候による遅延が心配で避けたいのであれば、天候の受けにくい時期でスケジュールを組むという方法もあります。ただし、スケジュールは建築会社の現場の混雑具合も考えて調整されますので、希望通りにいくとは限りません。

ですから、工期には余裕を持ったスケジュールを組むことが大切なのです。

プランの変更による影響

工事が始まってから施主の都合によってプラン変更が行われることもあります。変更内容や追加工事の有無によって打ち合わせや設計のやり直しが必要になったり、追加資材の手配、施工などで工期に影響を及ぼす可能性があります。仕様変更についても在庫がなく、取り寄せが必要な場合にはそこで予定外の時間がかかることもあります。

また、工程が予定通りに進んでいても施工ミスや不具合が生じた場合、そちらの対応を行わなければならず工期が延長されることもあります。

人手や建材不足の影響

近年では新型コロナウイルスやロシアのウクライナ侵攻などによるウッドショックの影響を受け、建築業界では資材の不足や価格高騰が大きな問題となっていました。資材不足や人材不足も工期遅延につながる要因の一つとなります。

注文住宅工期遅延対策のポイント

上で書いたように注文住宅の工期に影響を及ぼす要因はさまざまですが、予定工期を守るために対策できることもあります。

①予め余裕をもったスケジュールを組む

これについては再三お伝えしていますが、住宅が完成するまでにはそれなりの期間を要します。その間に予期せぬことが起こるかもしれず、工事が中断したり、トラブルの対応が必要となった場合でも予定期日内で完成できるように担当者と相談して、ある程度余裕をもったスケジュールを組むようにしましょう。

全体の流れや進捗を把握しておくために着工前に工程表をもらっておきましょう。万一予期せぬトラブルで工事が遅延するようなことがあれば、今後の工程や完成時期を改めて確認して説明してもらいましょう。

②着工日や引渡し日は契約書に記載してもらう

工事請負契約書にはしっかり具体的な日付が記載されているか確認しましょう。例えば、引渡し日が大幅に遅れる場合、契約書に記載された引渡し日が遅延損害金を請求する際の起算日となりますが、「〇年〇月吉日」といった曖昧な記載ではトラブルに繋がるケースも見受けられます。

③着工前の打ち合わせでイメージをしっかり共有しておく

着工後の施主都合による変更は工期遅延の要因となります。極力変更が無いように着工前の段階でしっかり納得いくまで打ち合わせしておきましょう。

この時、建築会社との間に認識の相違があると、後からイメージが違うといったトラブルに発展する可能性があります。お互いの認識が合っているかどうかも確認しながら進めましょう。言葉だけで不安な場合は写真などを用いてイメージ共有すると良いでしょう。

④変更内容は書面に残す

打ち合わせでの言った・言わないはトラブルにつながりやすいので、回避するためにも変更内容や約束事など大事なことは書面で残して後から確認できるようにしておきましょう。

⑤施工現場に足を運ぶ

可能な限り施工現場に足を運ぶことをおすすめしています。と言うのも、施主が現場に来ることで緊張感が生まれ、施工ミスや不具合を未然に防ぐことにつながるからです。

自分の目で見て細かくチェックできるので、万一図面と違うような箇所があった場合も早期発見できます。この時、写真や動画などで記録しておくとトラブル時の証拠とすることもできます。

⑥確認事項には早期対応を

工事中に変更や確認事項が生じた場合、施主の対応待ちで工事が止まってしまうこともあります。建築会社から確認の連絡を受けた場合は後回しにせず、なるべく早く対応するよう心がけましょう。

まとめ

注文住宅を建てる場合の一連の流れについてステップに分けてお伝えしましたがイメージできたでしょうか?それぞれのステップごとに目安となる期間についても記しましたので参考にしてみてください。(すべての方がこの通りに該当するわけではありません)

注文住宅は土地探しから間取り・仕様・設備など決めることが多く、迷ってしまうとそれだけ時間もかかってしまいます。全体の流れを把握した上で、いつまでに何をしなければならないか整理しておくと打ち合わせも進めやすくなります。

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この記事を書いた人

住広ホーム株式会社(インターデコハウス秋田・COZY秋田) 取締役統括部長/営業 畠山 雄大(はたけやま たけひろ)
  • 宅地建物取引士
  • 2級ファイナンシャルプランニング技能士
  • 住宅ローンアドバイザー

ファイナンシャルプランナーの目線で、住宅を検討しているお客様の家づくりのアドバイスをさせていただいております。いつでもご相談いただければと思います。

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