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自然と調和しながら、ゆるやかに暮らす—そんな住まいを形づくる空間として、「土間」が今、改めて注目されています。
室内と庭をゆるやかにつなぐ土間は、光や風、土の匂いを感じながら過ごせる“中間領域”。屋内でもなく屋外でもないその曖昧さが、現代の暮らしに豊かな余白をもたらします。
本記事では、土間と庭がつながることで生まれる新しい暮らしの魅力を、設計のヒントや実例とともにお届けします。自然と調和した、深呼吸したくなるような住まいづくりの参考にしてみてください。
近年、住まいのあり方が大きく変化する中で、「土間」が再び注目を集めています。その理由のひとつが、土間が“中間領域”としての役割を果たしてくれるからです。
土間は、かつて農家の作業場や玄関として使われていた、土足で出入りできるスペース。現代の住宅では、内と外をゆるやかにつなぎながら、家族や自然、時にはご近所との距離感を心地よくつなぐ“つなぎ役”のような場所として見直されています。
たとえば、庭から帰ってきて一息つく場所として。友人をちょっと迎え入れる半屋外的なスペースとして。土間は、玄関でもリビングでもない自由な空間だからこそ、多様な使い方を受け止めてくれるのです。
現代の暮らしは、効率や機能が優先されがちです。しかし、その分だけ「何もしない時間」「とりとめのない場所」が失われつつあるのも事実です。
そこで、土間が生きてきます。明確な役割がないようでいて、実はとても多機能な土間。 ちょっと腰を下ろして庭を眺めたり、子どもの長靴を乾かしたり、ペットと遊んだり。目的のない過ごし方を許してくれる「余白」として、暮らしにゆとりを生み出してくれます。
また、床や壁に自然素材を使えば、時間の経過とともに味わいも深まり、土間そのものが、季節や家族の変化を受け止める“静かな背景”として寄り添ってくれるのも魅力です。
土間と庭がつながることで、住まいの中に“自然の気配”がやさしく入り込んできます。朝の光が射し込み、風が通り抜け、ふと土の香りや木の葉の揺れる音が聞こえてくる─そんな小さな感覚が、日常を豊かにしてくれます。
特に自然素材の家と土間は相性がよく、モルタルや三和土(たたき)、木の床との組み合わせは、まるで屋内に「小さな庭」を取り込んだような開放感に。外と内をきっちり区切るのではなく、ゆるやかにつながることで、季節の移ろいや自然の気配がそっと家の中に入り込み、毎日の暮らしに心地よい風通しが生まれるのです。
土間はその多用途さも大きな魅力です。たとえば、子どもが泥んこになって帰ってきても気軽に迎え入れられるし、ペットの散歩帰りの手入れもスムーズ。自転車やアウトドア用品の手入れ、ガーデニングの作業場としても活躍します。
また、在宅ワークをする人にとっては、土間が小さな“外の仕事場”になることも。観葉植物に囲まれてPCを開けば、まるでカフェのような気分で仕事ができる場所に早変わりです。
土間と庭がつながることで、ライフスタイルに合わせて自由に使える“フレキシブルな居場所”が増えるのです。
かつて日本の家には「縁側」があり、庭と室内をゆるやかにつないでくれていました。土間と庭がつながる空間は、現代の“縁側”のような存在とも言えるでしょう。
春は花を飾り、夏は風鈴や打ち水で涼をとり、秋は落ち葉を集め、冬は陽だまりでくつろぐ…。季節の移ろいを身近に感じながら過ごす土間は、暮らしにリズムと情緒をもたらしてくれる場所です。
ただ通り過ぎるだけの場所ではなく、立ち止まって、感じて、くつろげる。そんな“日常の縁側”のような場所があることで、家の中に流れる時間さえ、少しゆっくりに感じられるかもしれません。
土間をつくる際にまず考えたいのが、「どんな素材で仕上げるか」ということ。素材によって見た目の印象はもちろん、足触りや温もり、メンテナンス性にも違いが出てきます。
たとえば、モルタル仕上げは現代的でシンプルな印象。クールな雰囲気やスタイリッシュな土間空間を演出したい人におすすめです。
一方で、三和土(たたき)は、土と石灰、にがりを混ぜて叩き固める、伝統的な素材。ほんのりとした温かみと柔らかな質感が魅力で、自然素材の家との相性も抜群です。
他にも、アンティークレンガやテラコッタタイルを使えば、カフェのような雰囲気や南欧風の空間にも。デザイン性と実用性のバランスをとりながら、「どんな時間を過ごしたいか」から素材を選ぶのがおすすめです。
土間は、室内空間と隣り合っているからこそ、隣接する床との素材感や高さの関係性も重要になります。
たとえば、リビングが無垢フローリングであれば、土間との段差を最小限にして、空間につながりを持たせることでより広がりを感じられます。逆に少し段差を設けてゾーニングすれば、メリハリのある使い分けもしやすくなります。
また、色のトーンも意識したいポイントです。ナチュラルな木の色味に合わせて土間の仕上げも柔らかなグレーやベージュを選ぶと、空間全体に統一感が生まれ、落ち着いた印象に仕上がります。
自然素材の土間には、同じく呼吸する素材である「漆喰」や「木製建具」との組み合わせがよく合います。たとえば、土間の壁を漆喰に仕上げることで、調湿性や防臭効果が期待できるうえに、光がやさしく反射してやわらかい空気感を演出してくれます。また、土間と庭を仕切る建具に木製の引き戸や格子戸を採用すれば、外の緑や光を適度に取り入れつつ、視線をやさしくコントロールできます。
素材の「質感」がつながることで、土間はただの通路ではなく、暮らしの風景をやさしく引き立てる、静かな背景のような空間になります。
それではここからは、実際に土間のある暮らしをしているナチュリエのオーナー様をご紹介していきますので、参考にしてみてください。
玄関からリビングまでを一直線につなぐ間取りの中に、玄関横の収納から階段下まで続く土間空間を設けたお宅。
階段の上部を吹き抜けにすることで、広がりを感じる開放的な土間が誕生しました。
この土間には、アウトドアギアをあえて「見せる収納」としてディスプレイ可。リビングからも眺められる位置にあるため、お気に入りの道具がインテリアの一部として映える空間になっています。実用性と趣味の楽しさが両立する、アウトドア好きにはたまらない土間の活用法です。
モデルハウスで出会った薪ストーブに惹かれて、自宅にもクラシカルでシンプルなデザインの薪ストーブを設置したご家族。土間の一角に敷いたラグの上で、炎を眺めながらストレッチをしたり、のんびり過ごす時間が、日々の楽しみになっています。
土間スペースの床と壁をシックな色合いにすることで、薪ストーブもインテリアの一部としてしっかり馴染んでいます。
「これから薪ストーブで料理をしたいなと思っています。今までDIYとかしたことなかったんですが、薪棚をインパクトを使って自分で作ったんですよ。初めてのことでとても大変だったんですが、意外とできたので、これから色々自分たちで手を加えていきたいですね」と話すご主人。初めての作業ながら、自分の手で家に手を加えていく過程もまた、土間という空間がくれた新たな楽しみのひとつになっています。
山登りやキャンプが趣味というご夫婦がつくったのは、遊び心あふれる広々とした土間空間。訪れる人が驚くほどの広さを活かし、ご主人はレコードとターンテーブルを設置して、音楽を思い切り楽しんでいます。
一方、奥さまはその横でハンモックに揺られながら、うたた寝や読書の時間を。自然の延長にあるような土間だからこそ、ふたりの好きな時間を気兼ねなく楽しめる場になっています。
「趣味やアウトドアを楽しみたい自分たちにぴったり」と話す、キャンプ好きの家族が建てた家の一番のお気に入りは、玄関から続く土間スペース。リビングと土間が繋がってるから、家族みんな靴下や裸足のまま、土間で過ごしています。
ご主人はキャンプギアをディスプレイしたり、次はあの棚に何を飾ろうかなと考えたり、土間のレイアウトを変えるのを、楽しんでいるそうです。「集めたキャンプギアを飾って眺める」という夢が叶い、今は家族と共有できているその時間が至福のひととき。
「将来、この家で大切に使っていた道具を子ども達に引き継いで、アウトドアについて語れる日が待ち遠しいです」と未来への楽しみを語ってくれました。
土間は外に近い空間だからこそ、断熱や通気の工夫が暮らしやすさを大きく左右します。たとえば冬場は、冷気が土間から家全体に広がらないよう、土間と他の部屋の間に建具を設ける、床暖房を組み合わせるなどの配慮が効果的です。
また、土間は“使いやすい動線”をつくることも重要です。玄関からキッチン、収納、リビングへとつながるような回遊動線にすると、生活の一部として自然に使いやすくなり、滞在時間も増えていきます。
土間は一段下がった床に仕上げることが多く、その高さ差が「内と外のあいだ」であることを視覚的に示すポイントになります。無垢フローリングや畳と接する場合は、段差をどう納めるかも検討が必要です。
また、土間に使用する素材は、暮らし方に合わせて選びましょう。掃除のしやすさ、質感、滑りにくさなど、毎日使う場所としての“ちょうどよさ”を意識することが快適性につながります。
面積は、どのように使いたいかで大きく変わります。収納が主目的ならコンパクトに、趣味や団らんの場として使うなら広めに確保するなど、「何をしたいか」を明確にしてからプランするのが成功のコツです。
土間を取り入れるときは、「この場所だけが特別」ではなく、家全体のバランスの中でどこに配置するかを考えることが大切です。
たとえばリビングの延長としての土間であれば、外とのつながりを強調する設計に。玄関横の収納スペースから続く土間なら、帰宅後すぐに荷物を置けるようにするなど、暮らしの動きに自然と沿う位置づけが、快適さや使いやすさを左右します。
また、素材の「質感」が家全体の雰囲気と調和することで、土間はただの機能空間ではなく、住まいの個性を引き立てる場所として心地よく暮らしに馴染んでいきます。
日々の暮らしは、いつも同じようでいて、季節の移ろいや気分の変化によって、少しずつ表情を変えていくもの。土間と庭がつながる家は、そんな日常に緩やかなリズムをもたらしてくれます。
外と内のあいだにある土間は、自然の光や風、土の匂い、季節の気配を柔らかく受け止め、暮らしにそっと取り入れてくれる存在です。そしてその土間が庭とつながっていれば、より深く自然と関わる暮らし方ができるようになります。
特に自然素材の家との相性は抜群。モルタルや三和土(たたき)、木の床や漆喰の壁などが調和することで、家の中にもうひとつの“自然”が生まれます。素材の質感や色調がやさしくつながることで、空間の心地よさが広がり、家全体の雰囲気をやわらかく整えてくれるのです。
暮らしの真ん中に「余白」としての土間があること。それは、自然のリズムを感じながら、肩の力を抜いて過ごせる家をつくることにもつながっています。今回ご紹介したように、ナチュリエには土間を取り入れた間取りや実例が多くあります。土間のある暮らしに興味のある方はお気軽にご相談ください。
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ファイナンシャルプランナーの目線で、住宅を検討しているお客様の家づくりのアドバイスをさせていただいております。いつでもご相談いただければと思います。
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