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後悔しないマイホームを実現するための優先順位の付け方

注文住宅
後悔しないマイホームを実現するための優先順位の付け方

こんにちは、ファイナンシャルプランナーの畠山です。

憧れのマイホームを建てるとなると、理想に近づけるためにあれやこれやとさまざまな要望が出てきます。ですが、それら要望をすべて叶えると一体費用はどのくらいになるでしょうか。あっという間に予算オーバーでお手上げになってしまいかねません。

家づくりにかけられる予算には限度があります。その中で工夫をしながら、時には妥協しながらできる限り理想に近づけられるようにしていかなければなりません。そのためにも「優先順位」を考えることは非常に重要になってきます。

今回は家づくりにおいて優先順位を付けることがどうして必要なのか、また優先順位の付け方のポイントなどについて説明していきます。

家づくりに制約はつきもの

家づくりで100%希望通りに建てられる人はほとんどいません。なぜなら、建てる土地や予算などによる制約があるからです。

土地は街の中心部に近かったり、駅の近くなど利便性が高くなると金額も上がります。建物の広さを何も考えずに広くし過ぎると、その建物が入るだけの大きな土地が必要になりますし、建物が大きくなる分、かかる費用も増えてしまいます。

また、ハイスペックの設備やさまざまなオプションをどんどん取り入れていくと、予算はあっという間に膨れ上がります。

土地と建物それぞれにどのくらい費用をかけるかということも考えておかなければなりませんね。でないと、土地に費用がかかり過ぎた場合、建物にかける費用を削らなければならなくなります。こうした時の判断が後に後悔につながることもあるのです。

優先順位の前に、まずは予算配分を考える

家づくりにおいて、希望をリストアップし、優先順位をつけることは大切ですが、その前にまずしておかなければならないことがあります。それが予算配分を決めることです。

現況から住宅ローンでどのくらい借り入れができるのか、月々の返済額がいくらくらいになるのかなどをしっかり把握することから始めます。

全体の予算がわかったところで、土地・建物・諸経費それぞれにかける予算配分を考えます。諸経費の目安は住宅購入価格の5~10%程度と考えておきましょう。

私たちインターデコハウス秋田(住広ホーム)では、特にこの部分についてしっかり時間をかけてお話させていただいています。資金計画、予算配分をお互いに理解し納得することで、一番ネックになるお金への不安を解消し、その後の打合せもスムーズに進められることができるからです。

土地選びにも優先順位は必要

希望の土地を探すにも、いろいろ条件は出てきますよね。例えば、「静かな住宅街」「駅や商業施設、病院の近く」「坂のない平地」「過去に水害のない地域」「子どもを安心して育てられる場所」「ある程度広くて、利便性のいいところ」「通勤しやすいところ」…。

家族で希望を出し合ってみても、ご主人と奥様それぞれに違った内容が挙げられると思います。ですが、それらの希望をすべて満たすような土地を予算内で探してもきっと見つかりません。条件が多すぎるといろいろと目移りしてまとまらず、必要以上に時間をかけることになってしまいます。

だからこそ、優先順位を決めて条件を整理する必要があるのです。まずはどの辺に住むのか、ある程度地域を決めます。利便性の高い都心部なのか、少し離れた郊外なのか。車があるのであれば利便性が多少劣っても郊外にするという選択肢も広がります。

地域の目途がつけば、その中で優先順位を付けてさらに場所を絞っていきましょう。通勤時間や保育園・幼稚園・学校までの距離、駅までの距離、スーパーや商業施設、病院までの距離、公園や自然の有無など、住みやすさを考えた時に何が一番重要か、妥協できるポイントはどこかといったことを家族でよく話し合ってみてください。

「優先順位をつけたのはいいけれど、自分たちで希望に合った土地を探すのは大変…」という方もいらっしゃると思います。土地を選ぶ時には、ぜひ施工会社の営業担当者に相談してみてください。

会社によっては自社地を保有していたり、不動産会社から集めた土地情報を持っていたりします。インターデコハウス秋田(住広ホーム)でも秋田市内近郊の売地情報をホームページ上でお知らせしていることがありますので、お見逃しのないようにチェックしてくださいね。

優先順位をつけるために、家を建てる目的や理想の暮らしを明確にしておく

以前、『注文住宅での失敗事例に学ぶ』という記事の中でも書きましたが、優先順位をつけるためには、「どうして家を建てるのか」そして「建てた家でどのような暮らしがしたいのか」を家族でしっかりと話し合い、明確にしておいてほしいのです。

そこの軸をしっかりと持っておけば、家づくりの途中で迷うことがあっても原点に立ち返ることができ、最後までブレずに打合せを進めることができます。

本当に必要なものは何か、どこにお金をかけるべきかも必然と見えてくるので、無駄を省いて優先順位も付けやすくなります。

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「変えられるもの」と「変えられないもの」

優先順位を決めるポイントとして、「変えられるもの=間取り・設備」と「変えられないもの=立地・環境」があるということを頭に入れておくといいでしょう。

どういうことかというと、間取りや設備などは現時点で要望を通さなくても、将来的にリフォームをすることで変更ができますし、工夫次第である程度不満を解消することはできるかもしれません。ですから、状況によっては優先順位を下げることも考えられます。

一方、立地や環境というものはいくら努力しても変えようがありません。ここで不満が生じてしまうと、その家で暮らしている間ずっとその不満を抱えていかなければなりません。大変なストレスになってしまいますよね。

このように、後から変更がきかない部分での要望は家を建てる時点でしっかりと考えて置く必要がありますし、優先順位も高くなります。

家づくり体験をブログに書かれている方の中にも、予算が厳しい中で優先したこととして、内装や設備を最低限にし、基礎や構造にお金をかけたという方がいらっしゃいました。

水回りや内装などは将来リフォームができますが、構造に手を加えることはとても大変です。この方は”後から直せない見えない部分にこそ重点をおいて”家づくりをされたそうです。

優先順位の付け方

それでは、家族それぞれの希望を書き出してみましょう。ただ羅列するよりも、大まかに項目を分けておくと見やすいかもしれませんね。例えば「立地」「キッチン」「収納」「部屋数・広さ」「設備・仕様」といった感じにしておくと、どの部分についての要望かがすぐにわかりますね。

一通り書き出したら、重複しているものがないか、全く異なる意見がないかを見ていきましょう。重複しているようであれば家族の希望としては高いものと考えられるので、優先順位も高くなるかもしれませんし、異なる意見であれば、話し合って折り合いをつけなければなりません。

先に話し合っておいた“家を建てる目的”や”理想の暮らし”をベースに、書き出した要望に優先順位をつけていきましょう

「絶対に譲れない・必要→◎」「ぜひとも実現したい→〇」「できれば実現したい→△」「希望ではあるが、なくても特に問題ない→□」といったように優先順位を記号でわかりやすくしておくのもいいですね。

このようにまとめたメモは、打合せ時にそのまま持って来ていただくと、打合せで初めから1つ1つヒアリングしていくよりも時間が短縮できますし、予め考えておいてもらうことで抜け漏れを防ぐことにもなります。

予算配分については最初に確認済みですから、その予算内でどこまで実現可能かというところを今度は一緒に考えさせていただきます。家づくりのプロから見て、修正したほうがいいと思われるものについてはこれまでの実績や知識・経験などから適切なアドバイスをさせていただきます。

まとめ

希望を書き出し、優先順位をつけるということは打合せをスムーズにするだけではなく、万一予算オーバーで何かを削らなければならなくなった時に、人任せではなく、自分たちの意思で判断することができます。

この「自分の意思で」というのが非常に大切で、他人の意見に影響されて妥協したものは後悔が残ってしまうケースが多いのです

また、「なんとなく」で決めたものも後悔したり、失敗してしまうことがあります。一生に一度の大きなお買い物ですから、ぜひ後悔のないように、ご家族でしっかりと話し合っていただきたいと思います。

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この記事を書いた人

住広ホーム株式会社(インターデコハウス秋田・COZY秋田) 取締役統括部長/営業 畠山 雄大(はたけやま たけひろ)
  • 宅地建物取引士
  • 2級ファイナンシャルプランニング技能士
  • 住宅ローンアドバイザー

ファイナンシャルプランナーの目線で、住宅を検討しているお客様の家づくりのアドバイスをさせていただいております。いつでもご相談いただければと思います。

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