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こんにちは、ファイナンシャルプランナーの畠山です。
注文住宅を購入する際に気になるのが「自分たちはいくらの家を購入できるのか」「月々の返済は大丈夫なのか」といったまず購入するための資金のことです。
その後自分たちが家づくりを進めていくにあたっては、住んだあとの住宅のメンテナンスにどれだけ費用がかかったり手間がかかるかも気になりますよね。
メンテナンスの費用については「購入して終わりではない注文住宅のメンテナンス費用」という記事でもご紹介しています。
注文住宅のメンテナンスは築年数によって必要な箇所や季節ごとにメンテナンスが必要になってくる箇所もあります。また、メンテナンスをする部分によって費用も異なってきますので一度ご覧になってみてください。
今回は、輸入住宅のメンテナンスについてご説明していきます。特に輸入住宅の場合はメンテナンスをしっかりしていくことで価値を守ることができます。
海外の住宅を見て私たち日本人は憧れをいだきます。しかもその憧れる海外の住宅は築100年というような住宅も数多く存在します。
私たちが憧れる海外の住宅はメンテナンスをしっかりとして代々受け継がれているのです。そのくらいメンテナンスをしっかりすることで代々「家」を受け継いでいくことも可能なのです。
しっかりとメンテナンスをして輸入住宅の価値を守っていきましょう。
目次
前述でもお伝えしましたが、私たち日本人が憧れる海外の住宅の多くは築年数が経過している建物です。なぜそのような古い建物に魅力を感じるのでしょうか。
それは、しっかりとメンテナンスがなされているという点とデザインが流行に左右されていないという点が挙げられます。
メンテナンスの時期や自分たちで行えるメンテナンスについては次の項目でご説明します。国産の住宅を建築した方であればそこまで自分の家をメンテナンスするということを考えずに、住宅会社や業者におまかせしてしまうと思います。
輸入住宅の魅力はもちろん日本にないデザインという部分でもありますが、自分たちでメンテナンスをしていくことでもあります。
海外のドラマや映画のワンシーンでお父さんがDIYをしている姿などを見たことがないでしょうか。木製の塀を修繕していたり、塗装していたり。
輸入住宅は自分の手で修繕をしていくことで耐久性を維持していく住宅なのです。ほとんどメンテナンスをしなければあっという間に古くなっていきます。
海外で築年数が経過している住宅が多いのはこのように自分たちの手でメンテナンスを積み重ねていくことで耐久性を維持しているため永くその住宅に住み続けられるのです。
メンテナンスの時期はおおよそ5年に1度は何かしらメンテナンスをするようにしましょう。住宅会社によっては定期的にメンテナンスに訪問してくれる会社もありますし、ちょっとでも気になったことがあればすぐに連絡をすると対応してくれる住宅会社もあります。
5年目:外部の木製の塀やアイアン手すりやウッドデッキの塗装をし直す
10年目:外壁や屋根のメンテナンス、給湯器などの設備機器のメンテナンス
15年目:ベランダなどの防水メンテナンス
20年目:給排水など日頃全然目にしない部分やユニットバスなど
というようにそれぞれの商品(メーカー)によって耐用年数が違ったり、保証期間も違います。また、メーカーの部品保有期間なども違います。
これらは輸入住宅に限らず注文住宅を建築した場合はおおよその目安でこのような時期でメンテナンスが必要になってくると考えておきましょう。
輸入住宅は特に、次の項目でもご紹介しますが傷みやすい場所があります。また、自分で日頃からメンテナンスをすることも可能です。
デザインだけではなく、しっかりと自分たちがどのような特徴の住宅で暮らすのかということも知った上で輸入住宅を選択するようにしましょう。
輸入住宅の場合傷みやすい場所や、定期的にメンテナンスが必要になってくる場所があります。部位別に解説していきます。
輸入玄関ドアの鍵の開閉がしにくくなるということが発生します。毎日開閉している部分ですから消耗していくのも納得できます。内部部品の油が足りなくなってきた。内部が錆びてきた。ということが発生する可能性があります。
これは輸入玄関ドアに限ったことではなく国産玄関ドアでも発生する可能性がある内容です。鍵が回りにくいというような場合は油が足りないことが考えられるので、潤滑油を入れることで解消するでしょう。
しかし、どのような潤滑油を使ったらよいかは住宅会社に聞いてみてください。市販品でも対応できますが、稀に市販品との相性が悪く、一時的には解消してもすぐにまた鍵が回りにくくなってしまうということもあります。
輸入の部品を使っている場合は、材料を取り寄せしたりするのに時間が掛かる可能性があるものもあります。玄関ドアの鍵という家のセキュリティ部分ですので、不具合を感じたらすぐに連絡するようにしてください。
輸入サッシで多いのが木製サッシです。木製サッシについてのメリット・デメリットはこちらの記事でご紹介しているので参考にしてみてください。
木製サッシの場合は、見た目は温かみがあり良いのですが、やはり木製なのでメンテナンスが重要になってきます。雨風にさらされる外側は腐食しやすいので定期的に塗装をしなければなりません。
また、上げ下げ窓などの場合はバネの劣化などで上げ下げがきつくなってしまったり、しまいには開けることが困難になってしまったりすることもあります。
また、長年使用しているとガラス内部のガスが抜けていくので、ガラス面から冷気が伝わりやすくなることもあります。定期的なメンテナンスが大変になってきたらサッシを樹脂製のものに変えるなども検討が必要になります。
デザインは気に入っているので。という方はガラス交換という方法を取ることも可能です。建築当時には気に入って使ったサッシなので思い入れもあると思います。
しっかりとメンテナンスをすることで使い続けることが可能です。
輸入水栓に多いのが水漏れです。私達日本人にはなかなか考えられないですが、水栓から水漏れすることはあります。特に海外製品の場合は、水栓内のパッキンの劣化などでじわじわと水漏れが続くことがあります。
最初のうちは特に気にしないで使用を続けていても数年経つと、水栓を固定している天板が腐ってしまったり、傷んだりすることがあります。木製の天板で使用している場合は水漏れの初期段階で修理をすることをおすすめします。
しかし、何度直してもまた水漏れしてしまうということも稀にあります。このような場合は国産の水栓への交換をおすすめしています。
たしかに海外の水栓のデザインは、国産の商品にくらべて豊富でなかなか国産品では見ないデザインも多いものです。なので、同じものを使い続けたいという方もいらっしゃいます。
しっかりと施工会社と相談の上で使い続けていくメンテナンスを実施していってください。
輸入住宅の外壁は塗り壁を使用しているのがほとんどです。この塗り壁は材料由来の部分もありますが、汚れが目立ってしまいます。この汚れはどのような塗り壁を使っても発生しますし、サイディングを使用した場合でも発生します。
汚れを防止するために、定期的に外壁に水をかけるなどのメンテナンスは必要になってきます。車も洗車しないで乗り続けると汚れてくるのと同じで、何もしないで放置しておくと外壁も汚れます。
また、塗り壁には専用のコーティング剤もあります。できるだけ、新築時に塗布することをおすすめします。コーティング剤を塗布したからといって汚れないということではありませんが、汚れはつきにくくなります。
また、汚れてしまった場合も専用の薬剤で落とすことが可能です。油汚れやホコリ汚れなど、どのような汚れかで使う薬剤も変わってきます。北側の湿地面の場合は苔が発生してしまうこともあります。
汚れてしまった場合は必ず塗り替えをしなければいけないということはなく、日々のメンテナンスを継続していくことで塗り替えをする時期を遅らせることは可能になります。
輸入住宅といえば、無垢材を使うことがほとんどです。インターデコハウスでいうと1階の床・キッチン・食器棚・洗面化粧台・シューズボックスの扉面材は標準で無垢材を使用しています。
無垢材は本物の木なので色褪せや収縮が発生することが考えられます。無垢材の床を使用するときに発生することが多いのが、ラグを敷いていた部分との境目の色褪せです。
窓の近くでラグを敷いていると必ず日焼けする部分としない部分が出てしまいます。これは定期的にラグをずらすことで解消していきます。
また、ワックスがけや日々の汚れふきなどは欠かさずにするようにしましょう。無垢材は生きていますので、しっかりと特性を知った上でお使いいただくことをおすすめします。
このように輸入住宅の傷みやすい場所は一般住宅とは違う部分があります。また、以下のような困りごとも出てきます。
・自分たちの輸入住宅を建築した住宅会社が倒産、廃業していてメンテナンスを依頼できない
・国産のリフォーム会社に依頼したら断られてしまった
・海外の部品が既に廃盤になっていて同じ部材を取り寄せることができなくなってしまった
海外から輸入している部材のつくりはやはり国産メーカーが作っているものに比べるとメンテナンスが必要な部材が多く存在します。
ただし、国産商品には無いデザインが多くあるのも海外メーカーの商品です。日本で建築している輸入住宅の多くは日本人が住みやすいように工夫されていますが、それでも水栓の水漏れなどは度々発生してしまう可能性もあります。
輸入住宅を検討している方は予めどのように家のメンテナンスをするべきかを住宅会社に聞いて教えてもらうようにしましょう。
例えば水栓の水漏れは極力発生しないようにしていますが、万が一発生した場合は部品をすぐに取り寄せることが可能なのか。という点や、修繕のための費用は自分たちが払うのか住宅会社が払ってくれるのかというお金の部分も重要です。
外壁が塗り壁の場合は定期的に外壁に水をかけてあげるようにしましょう。自動車も定期的に洗車しますよね?それと同じようにきれいに見えていても砂埃などが堆積してきますので定期的に外壁も洗浄する必要があります。
それでも外壁の場合は10年〜15年くらい経過すると塗り替えなどが必要になる場合もあります。汚れの付着は地域や建物の立地によっても変わってきます。
大きな道路に面している土地であれば、排気ガスなどで汚れることもあります。鹿児島県などは火山灰が降ってきますので火山灰によって汚れが発生するといった地域性もあります。
輸入住宅の場合ウッドデッキを作っているケースや木の手すりを作っているケースがあります。こちらの場合は素材が「木」ですので、普段からの雨風や太陽光によって色褪せや塗料が剥がれてくるということもあります。
北海道や秋田のように雪が積もる地域では長期間雪にさらされるので木材の中に水分が浸透してそれが凍害を起こす可能性もあります。
冬季間は養生シートをかけて雪が直接積もらないようにするなどの対策が必要になります。また、春先になると自分たちで塗装をし直したり、ニスをかけたりとメンテナンスを毎年することで維持することも可能です。
できる限り自分たちの家は自分たちでメンテナンスをしていくとより愛着を持つことができますので、より永く住み続けることが可能になります。
自分でできるメンテナンスもありますが、やはり業者に依頼しなければいけないメンテナンスも存在します。例えば外壁の塗り壁の塗り替えやサイディングの張替えです。
これらは、足場をかけたり職人さんによって作業をしてもらわなければいけません。また、屋根材の補修なども業者に依頼するのが安心だと思います。
日頃から自分たちでメンテナンスをし続けた上で、大掛かりな作業になる場所のメンテナンスはしっかりと専門の業者にお願いするようにしましょう。
一番良いのは自分たちの住宅を建築してくれた住宅会社に依頼することです。どのような部材を使用しているかということもわかっていますし、部材を取り寄せるルートも持っているからです。
ただ、どうしても自分たちでメンテナンスをするよりも予算がかかってしまいますので将来のメンテナンス用に貯蓄をちょっとずつでもすることをおすすめします。
今回は、「輸入住宅はメンテナンスが大事!長く住むためのポイント」ということをお伝えしてきました。新築住宅に住んでから自分の家をメンテナンスする。ということを考えたことも無い方もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし、前述の例でも挙げたとおり自動車や日頃から洗車やワックスがけなどをしてきれいに維持しようとするのに、住宅は自分たちでメンテナンスをしようとしないのはなぜでしょうか。
形あるものはどんどん古くなっていきますし汚れてもいきます。それを少しでも自分たちでメンテナンスをしていくことで耐久性を維持していくことで永く自分たちの家に住み続けられることが可能になります。
自分たちでメンテナンスをして耐久性を維持していくということは輸入住宅の魅力であり醍醐味でもあります。それをしっかりと理解しておくことでメンテナンス費用の急な支出などに対応できることもあります。
自分たちの住宅にかかるであろうメンテナンスについてはしっかりと住宅会社に確認をしておくことをおすすめします。
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