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COLUMN コラム

国際的評価を得たフィンランドデザインの歴史

北欧
国際的評価を得たフィンランドデザインの歴史

こんにちは、ファイナンシャルプランナーの畠山です。

日本で今なお人気が衰えない北欧デザイン。機能主義の考え方の影響を受け、合理的かつシンプルであたたかみのある自然美が際立った独特のデザインが生まれた背景には何があったのでしょうか。

北欧デザインの中でも、スウェーデンとロシア両国からの影響を受けて独特のデザイン意識を形成してきたフィンランドのデザイン史について見ていきたいと思います。

フィンランドの歴史については、下の記事の中でも「フィンランドの歴史と建築」として書いてありますので、ご覧になってみてください。

フィンランドデザインの特徴と背景

フィンランドデザインの特徴については、『北欧フィンランドのデザイナーたち』でも触れていますので、そちらの記事も併せてお読みください。

フィンランドは北ヨーロッパに位置する共和制国家。12世紀から19世紀までスウェーデンによる支配を受け、1809年にロシア皇帝が君臨する立憲君主制のフィンランド大公国が成立しました。その後、ロシアからの支配を受けながら、「スウェーデン人でもロシア人でもない、フィンランド人」としての民族意識に目覚め、独立への意識が高まっていきます。

1917年のロシア革命の混乱に乗じて、ようやく独立を宣言。スウェーデンとロシア両国からの支配は800年近くにも及びました。その後の冬戦争や第二次世界大戦後にもソ連の影響を強く受け、勢力争いに翻弄された歴史を持ちます。

そのように長い間他国の支配を受けてきた背景があるため、フィンランドでは誰かが特権的階級に位置したり、極端な格差が生まれたりしないように、すべての人が平等に水準の高い暮らしを行える国づくりを目指してきました。

デザインにおいてもこうした考えが反映されており、みんながより良い生活をするために、「みんなが当然に使え、あらゆる観点から良いと思われるユニバーサルデザイン」が意識されています。

実際にフィンランドの人々が生活の中で使っているものは、すべての人が平等に使えるよう考慮された、実用的で機能的、かつ効率よく生産できるように削ぎ落されたシンプルなものなのだそうです。

また、古来より自然豊かな環境で生活してきたフィンランド人にとっては、「自然との親和性を考えた環境に優しいエコロジーデザイン」も大切にしています。

フィンランドのデザイナーたちにとって「自然と人間との調和」は今でも創造の源となっており、そこから永く愛される作品の数々が生まれています。

継承される手工芸技術とモノづくり精神

ヴァイキング文化なく手工芸が発展したフィンランド

北欧デザインの源流は、ヴァイキングにあると言われています。ヴァイキングとは、8世紀から11世紀にかけてヨーロッパから北米までの広範囲に渡り遠征を行い、交易活動をしていたノルマン人の別称です。交易だけでなく、農夫として農場を持つ物や熟練した職人、芸術家、船大工などもいたそうです。

フィヨルドや多くの島がある北欧。交易活動にしても漁をするにしても船は必要不可欠でしたので、そうした環境下で造船技術が発達していきました。そして、造船での木材や鉄などの加工技術は、職人の手によって織物・木工・銀製・銅銀製といった伝統工芸に反映されていきました。

一方、ヴァイキングの故郷であるデンマーク、ノルウェー、スウェーデンなどと違い、フィンランドの民族はウラル山脈の北西側から移住してきたとされています。

ヴァイキング文化のないフィンランドですが、長い冬を過ごすために室内作業として刺しゅうやタペストリー作り、銀や木材を使った工芸品を作るなどして伝統的な手工芸の技術が継承されてきました。

特に身近に存在する自然を素材やモチーフにしたモノづくりが盛んで、それが今日の自然に調和したシンプルで実用的なフィンランドデザインの基盤にもなっています。

近代化に乗り遅れて得たもの

18世紀半ばにイギリスで起きた産業革命の余波は、当時後進国エリアであった北欧、フィンランドにも到来します。

ヨーロッパの中心から離れ、厳しい自然環境にある北欧諸国は工業化や都市化において、ほかのヨーロッパ諸国より遅れをとっていました。しかしそれにより19世紀には「国民民主主義」という考え方が生まれ、北欧独自の政治・産業の発展を促すことになります。

産業革命による工業化、都市化の動きに伴い、フィンランドの従来の伝統的なモノづくりも消えてしまうかに思われましたが、独立を契機に盛り上がったナショナリズムにより「フィンランド人」としての民族意識が再認識され、フィンランドらしさが表現されるモノづくりの精神も残り、後世へと継承されていきます。

北欧モダニズムとアルヴァ・アアルト

20世紀に入るとバウハウス合理主義が主導するモダニズムの考え方が、フィンランドにも影響を及ぼします。

バウハウスは第一次世界大戦後の1919年にワイマール共和国時代に始まったデザイン運動です。自然主義的・流線的で装飾性が中心のアール・ヌーヴォーとは異なり、幾何学的で機能主義的なデザインが特徴で、モダニズムデザインの代名詞とも言えます。

そのモダニズムに自然の要素を取り入れ、人々の暮らしを良くする建築や家具デザインを追求したのがフィンランドの建築家兼デザイナーのアルヴァ・アアルトです。北欧モダニズムの礎を築いたとされているうちの一人で、モダニズム建築を語る上で欠かせないほど影響力のあった世界的に有名な人物です。


(Wikipediaより転用)

アアルトはフィンランドの豊かな自然から色や形のヒントを得ていたと言われ、曲線や木材を使用する作風で、独自のモダニズムの在り方を確立していきます。こうした自然と調和したものや自然の有機的な形状を活かしたデザインが北欧モダニズムの特徴として浸透していきました。

国際的評価を得たフィンランドデザイン

第二次世界大戦で敗戦国となり、ソ連への多額の賠償責任を負ったフィンランドですが、豊富な森林資源をもとに製紙・パルプ工業を中心とした重工業で順調に復興していきます。

デザイン界では、アルヴァ&アイノ・アアルト夫婦やカイ・フランク、タピオ・ヴィルッカラらの企業デザイナーが目覚ましい活躍を遂げて国際的な評価を得るなど、1950年代からフィンランドデザインは黄金期を迎えます。

また、この時期にはテキスタイルデザインで有名なマリメッコも国際的なデビューを果たします。
年齢や性別、嗜好に限定されずに誰からも好まれるフィンランドデザインは、その後モダンデザイン界を先導し、世界のデザインシーンに大きな影響を与えてきました。

フィンランドの風土の中で生まれた「すべての人が平等に使え、あらゆる観点から良いと思われるデザイン」を追求するデザイン哲学は、フィンランドの伝統的かつ本質的なライフスタイルを反映しながら受け継がれ、今なお,時代や地域を超えて世界で愛されるデザインを生み出しています。

まとめ

戦時中の勢力争いに翻弄されながらも、フィンランド人としての民族意識やフィンランドらしいモノづくり精神を絶やさずに後世へと継承し、国際的な評価を得るまでの人気を確立してきたフィンランドデザインの歴史について見てきました

今年は日本とフィンランドの国交樹立100年という節目の年にあたります。このような機会にフィンランドデザインのルーツに触れてみてはいかがでしょうか。

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この記事を書いた人

住広ホーム株式会社(インターデコハウス秋田・COZY秋田) 取締役統括部長/営業 畠山 雄大(はたけやま たけひろ)
  • 宅地建物取引士
  • 2級ファイナンシャルプランニング技能士
  • 住宅ローンアドバイザー

ファイナンシャルプランナーの目線で、住宅を検討しているお客様の家づくりのアドバイスをさせていただいております。いつでもご相談いただければと思います。

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