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傷もシミも「家族の歴史」。無垢材の床と愛着を育むスローメンテナンスのコツ

家づくり
傷もシミも「家族の歴史」。無垢材の床と愛着を育むスローメンテナンスのコツ

床についた小さな傷やシミを見つけたとき、「どうしよう」「汚してしまった」と思う方は多いかもしれません。でも、無垢(むく)材の床と一緒に暮らしているなら、その跡こそが家族の暮らしの証になるんです

このコラムでは、無垢床の魅力や、自然オイルを使ったメンテナンスの方法、そして傷やシミを「家との対話」として受け止める考え方をお伝えします。

「汚れを防ぐ」のではなく、「時間とともに無垢床と愛着を育てる」。そんなスローメンテナンスの考え方をご紹介します。

無垢床の魅力

無垢床とは、合板ではなく一本の木から切り出した「本物の木」の床材です。木目や色合い、節(ふし)など、同じものはひとつもありません。

自然が育んだ素材そのものだからこそ、手で触れたときの温かみがあり、季節の変化にもやさしく寄り添ってくれます

冬でもほんのり温かく、夏はひんやりと心地いい。木が呼吸するように湿度を吸ったり吐いたりして、室内の空気をやわらげてくれるんです。

新築のときは明るい色だった床も、数年たつと少しずつ深みが増していきます。光のあたり方や人の歩く場所によって、木の色が変わっていく。それは、木が家族の暮らしになじみ、時間を重ねている証です

また、無垢床は足ざわりがやわらかく、素足で過ごすと心地よさをより実感できます。合板フローリングのように冷たさが伝わりにくく、音の響き方もやさしいのが特長です。

家の中で長く過ごすほど、「無垢の床でよかった」と思う瞬間が増えていきます。

ただし、自然素材である無垢材は、乾燥や湿気の影響を受けやすく、時には反りや割れが出ることもあります。

それでも、そうした変化を「味わい」として楽しむ人が多いのは、この素材が手をかけるほどに応えてくれるからなんです。

傷やシミが愛着を育てる理由

無垢床を使っていると、小さな傷やシミがどうしてもついていきます。椅子を動かした跡や、子どもが落としたおもちゃのへこみ、こぼした飲み物のシミ。一見マイナスに見えるそれらは、実は「暮らしの足跡」になります。

たとえば、リビングの床に小さなへこみを見つけたとします。それが、子どもがはしゃいでお気に入りのおもちゃを落としてしまった跡だったらどうでしょう。その小さな傷を見るたびに、あのときの笑い声や表情がよみがえって、どこか懐かしく感じるはずです。

また、玄関の近くに細かいひっかき傷が残っていることがあります。それは、家族が帰ってくるのを待ちきれずに、扉の前でしっぽを振っていたペットの爪跡かもしれません。そんな跡を見ると、「今日もこの家を守ってくれたんだな」と思えて、その小さな傷が、いっそう愛おしく感じられます。

無垢材は人工的に加工された床材と違い、表面のコーティングで守るのではなく、木そのものが呼吸をしながら歳を重ねていきます。だからこそ、傷もシミも「育つ過程の一部」として受け止められるのです

たとえば、時間がたつと傷の色がまわりの木になじんでいき、いつのまにか味として溶け込んでいくものです。そんな変化を見つけるたびに、「この家と一緒に年を重ねているんだな」と感じます。

無垢床は、オイル塗装をしていれば自分の手で整えることも可能です。紙やすりで軽く磨き、オイルを塗り込むと、傷が落ち着き、木がしっとりとした表情を取り戻す――その作業は、ただの補修ではなく、木の状態を感じながら家と会話する時間でもあります

家族で暮らしていると、家の中にはたくさんの思い出が増えていきます。その中でも足元に刻まれた記憶は、毎日目にするもの。だからこそ、無垢床の傷やシミには、暮らした時間のあたたかさが残っていくんです

自然オイルでできる簡単メンテナンス

無垢床のメンテナンスというと「手間がかかる」「むずかしそう」と思う方も多いですが、実際はとてもシンプルです。自然由来のオイルを塗るだけで、木の表面を保護しながら、内側に潤いを与えることができます。

日常のケア

普段のお手入れは、乾いたモップや柔らかい布での乾拭きが基本です。ホコリや砂を放っておくと細かい傷の原因になるので、気づいたときにさっと拭き取るのがポイントです。

水や飲み物をこぼしたときは、すぐに拭き取ればシミを防げます。それでもベタつきや油分が残ってしまった場合は、中性洗剤を水で薄めたものを布に含ませて、軽く拭き取ります。その後は、水で固く絞った布で洗剤を拭き取り、最後に乾いた布で仕上げましょう。

強い洗剤やアルコール系のクリーナーは、木の表面を痛める原因になるので避けてください。

オイル塗装のメンテナンス方法

1年に1回ほどの目安で、自然オイルを薄く塗るだけでも十分です。作業の流れは以下のとおりです。

  1. 掃除機やモップでホコリを取り除く
  2. 傷やささくれがある部分を軽くサンドペーパーで整える
  3. 布にオイルを少量とり、木目に沿って伸ばす
  4. 余分なオイルを乾いた布で拭き取る
  5. 半日ほど乾燥させる

使用するオイルは、亜麻仁油やひまわり油など植物由来のものが一般的です。化学的な膜を作らないため、木が呼吸を保ち、自然な質感が残ります。

オイルを塗る時間は、ただの作業ではありません。木の表面をなでるようにオイルを広げていると、「今、この家の木はどんな状態かな」と耳を傾けたくなる——そんな感覚に近いものです。

家と会話をするように手を動かす 」それが、無垢床を育てるメンテナンスのいちばんの魅力です。

家族で楽しむ床磨き時間

無垢床のメンテナンスは、特別なイベントにしなくても大丈夫です。たとえば天気のいい週末に、家具を少し動かして床を見渡してみる。気になるところを家族で分担して拭くだけで、十分「床磨きの時間」になります。

小さなお子さんがいれば、乾いた布を持って一緒に参加してもらうのもおすすめです。

「ここ少しザラザラしてるね」「ここ光ってるね」——そんな会話が自然に生まれます。大人が本気で磨いていると、子どもも真似をして夢中になるものです。

床磨きをしていると、雑巾を絞る音や、床を拭くときのきゅっという音が部屋に響きます。磨いた跡を見てみると、ほんの少しだけ木目がはっきりしていて、歩くと足の裏にさらっとした感触が返ってきます。

家中の床を一度に磨こうとすると、けっこう大変です。だから無理をせず、場所を決めて少しずつ進めていくのがいいでしょう。今日はリビング、次の週は廊下や寝室——そんなふうに分けて取りかかるだけでも、「きれいにしている」という安心感が生まれます。

磨いていると、「ここ、まだ少し湿ってる」「そこはもう乾いてきたよ」といった声が自然に交わされます。その何気ないやりとりが、作業の時間をちょっとあたたかいものにしてくれます。

疲れてきたら、無理に完璧を目指さず「今日はここまで」にします。道具を片付けて一息つくと、磨いた床の木目がやわらかく光って見えて、その変化に気づくだけで「やってよかったな」と思えるんです。

家族みんなで「きれいになったね」と声を合わせる時間は、家づくりの延長にある“暮らしを育てる”体験そのものです。

メンテナンスというと「手間がかかる」と思いがちですが、実際は「暮らしの中で、できる範囲で手をかけること」。そんな小さな積み重ねが、無垢床を長く育てていく力になります。

まとめ ― “完璧”ではなく、“いとおしい”を目指して

無垢材の床は、完成されたままの美しさを保つものではありません。年月とともに色が変わり、傷やシミが増えていくことで、少しずつ家になじんでいきます。その変化こそが、無垢床のいちばんの魅力です。

定期的にオイルを塗ったり、気になる部分を整えたりすることは、木をきれいに保つためだけでなく、「暮らしと向き合う時間」なんです。手をかけるほどに応えてくれる木だからこそ、メンテナンスが「家との対話」になります

時間とともに無垢床と愛着を育てる。その積み重ねが、家族の思い出を包み込み、住まいに深みを与えてくれます。

そして、もし「無垢床の心地よさを実際に感じてみたい」と思ったら、ぜひ住広ホームのモデルハウスへお越しください。足の裏で感じるやわらかさや、木の香り、光の反射の違い——写真や言葉では伝えきれない「本物の質感」があります

ご来場は下記ページからご予約いただけます。
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木のぬくもりを感じながら、あなたの暮らしに合う家のかたちを、ゆっくり探してみてください。

この記事を書いた人

住広ホーム株式会社(インターデコハウス秋田・ナチュリエ秋田) 取締役統括部長/営業 畠山 雄大(はたけやま たけひろ)
  • 宅地建物取引士
  • 2級ファイナンシャルプランニング技能士
  • 住宅ローンアドバイザー

ファイナンシャルプランナーの目線で、住宅を検討しているお客様の家づくりのアドバイスをさせていただいております。いつでもご相談いただければと思います。

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