メニュー

秋田市・潟上市で輸入住宅の新築やリフォームは住広ホーム|インターデコハウス秋田・ナチュリエ秋田

COLUMN コラム

自分でできる漆喰壁の補修とアレンジ術:壁をキャンバスに変える楽しさ

家づくり
自分でできる漆喰壁の補修とアレンジ術:壁をキャンバスに変える楽しさ

家の中で毎日目にする「壁」。そこに少しヒビや汚れを見つけると、つい気になってしまうものですよね。

でも、そんな“変化”も、見方を変えれば暮らしの一部です。時間とともに味わいを増していく素材なら、その跡さえも家の歴史になります。

自然素材の「漆喰(しっくい)」は、そんな考え方にぴったりの壁材です。塗り直したり、少し手を加えたりしながら、DIY感覚で自分たちの手で育てていけるのが魅力。

今回は、この漆喰壁の特徴や補修のコツ、そして日々の暮らしを彩るアレンジの楽しみ方をご紹介します。

漆喰壁の特性

漆喰壁は、石灰を主成分とした自然素材の塗り壁です。

調湿性(湿気を吸ったり吐いたりする性質)や防カビ効果があり、室内の空気を整えてくれます。手で触れると少し粉っぽく、しっとりとした独特の質感が感じられるでしょう。

漆喰の調湿性はとても優れており、湿度が高いときには水分を吸い込み、乾燥しているときにはゆっくりと水分を放出します。そのため、季節の変わり目でも室内の湿度をほどよく保ち、カビや結露を防ぎやすいのです。

人工的に空調を整えなくても、自然に心地よい空気が保たれる——それが漆喰の「呼吸する壁」の力です。

また、漆喰は化学物質を含まず、自然由来の素材だけでつくられています。一般的な塗料よりもにおいが少なく、施工直後でも空気がすっきりしているのが特長です。

小さな子どもやペットのいる家庭でも安心して使えるうえ、化学的な刺激に敏感な方やアレルギーを持つ方でも穏やかに過ごせる家になります。毎日深呼吸したくなるような空気を感じられるのも、漆喰の家ならではです。

そして、合成樹脂を含むクロスや塗料の壁とは違い、漆喰は呼吸をしながら少しずつ表情を深めていく素材です。

木のように色が大きく変わることはありませんが、光の当たり方や湿度の変化によって、白い壁がほんのり温かみを帯びて見えることがあります。そのわずかな違いが、自然素材ならではの落ち着いた味わいです。

漆喰の壁は年月を重ねるほどに、家の空気や光になじみ、暮らしの中に穏やかな表情を見せてくれます。見た目の変化だけでなく、そこで過ごす時間そのものをやさしく包み込んでくれる素材なのです。

手仕事の風合い

漆喰壁のいちばんの魅力は、「塗り方」によって表情が変わること。

職人さんのコテの跡がそのまま残ることで、光の当たり方や見る角度によって陰影が生まれます。同じ白でも、平滑に塗ればモダンに、ざらっと仕上げれば素朴な印象に。

そして、漆喰壁のもうひとつの良さは「DIYで触れる」こと。

ちょっとしたヒビや欠けは、DIYで十分に補修できます。 細いヒビなら、水を少し含ませた筆でなじませるだけで消えることもあります。小さな欠けなら市販の漆喰補修材を指先で軽く埋めて、周囲とならすだけでほとんど目立ちません。

補修するときは、昼間の明るい時間に自然光の下で作業するのがおすすめです。乾くにつれて表面の色がゆっくり落ち着き、数時間後には周囲の壁と自然に溶け合っていくのがわかります。

その変化を見守る時間も、漆喰ならではの楽しみのひとつ。思い通りにいかない箇所があっても、「まあこれもこの家らしさだな」と感じられるでしょう。

そして、コテの跡がほんのり残ることで、光がやわらかく反射し、DIYならではの温かさが生まれます。

作業中に「ここは以前ぶつけたところだな」とか「この色、少し落ち着いてきたな」と感じる時間は、家と過ごしてきた時間を思い出すひとときです。

色や模様で遊ぶ漆喰アレンジ

漆喰を扱うときは、補修だけにとらわれず、少し発想を広げてみるのもおすすめです。 少し手を加えるだけで、壁をまるでキャンバスのように楽しむことができます。

部分塗りでアクセントをつける

壁全体を塗り替えるのは大変ですが、一部だけ塗り直す「部分塗り」ならDIYでも取り入れやすい方法です。

たとえば、窓際の一面を少しトーンを落としたカラー漆喰で仕上げると、光の入り方によってやわらかな陰影が生まれます。 塗る範囲を決めるときは、照明の当たり方や家具とのバランスを見ながら考えるのがおすすめです。

木の質感を活かしたい部屋なら、ベージュや淡いグレーなどの自然なトーンがよく合います。どんな家具にもなじみやすく、部屋全体がやわらかい雰囲気になります。

最近は、市販のカラー漆喰にもこうした落ち着いた色味が増えており、ツヤがないので派手になりすぎません。

色を決めるときは、小さな板や紙に色をのせて、実際の光の中で確かめてから選ぶと安心です。ほんの少し色を加えるだけで、空間に奥行きが生まれ、部屋の印象がやさしく変わります。

スタンプや模様で遊ぶ

部分的にスタンプを押したり、コテの跡で模様を作ったりするのも人気です。たとえば、リビングの一面に葉っぱの模様を軽くあしらうと、木の家具や観葉植物ともよくなじみます。

また、玄関やトイレなど、毎日少しだけ目にする場所に小さなスタンプや模様をとり入れると、空間にやわらかなアクセントが生まれます

さらに、コテの動かし方を少し変えるだけでも、仕上がりの印象がぐっと変わるものです。円を描くように塗ればやわらかく、縦横に動かせばラフな印象に。

「まっすぐ塗らなきゃ」と思わずに、手の動きのままに仕上げるのがコツです。多少ムラがあっても、それが手仕事の風合いとして愛着につながります

家族と楽しむ壁塗り休日

漆喰はにおいが少なく、乾くまでの時間も比較的ゆっくりなので、家族みんなで作業を楽しむのにも向いています。休日に少し早起きをして、道具をそろえて、壁を塗る準備をしてみましょう。

ローラーやコテのほかに、養生テープやマスカー(テープ付きの養生シート)・バケツ・スポンジがあれば安心して始められます。 服が汚れないようにエプロンや手袋をして、まずは練習用の板や段ボールで試し塗りをしましょう。

力加減や厚みの違いを感じながら、「このくらいがいいね」と声をかけ合う――そんな時間が、作業というより“遊び”のような感覚になります。

小さな子どもには、壁の下の方を任せるのもおすすめです。少しムラが出ても、それはその子の“跡”。乾いたあとに見返すと、「ここは自分が塗った場所だよ」とうれしそうに話してくれるかもしれません。

仕上げが終わると、光の当たり方や角度によって見え方が少しずつ変わります。同じ白でも、塗り跡の向きや厚みで陰影が生まれ、時間帯によって表情が変わるのが漆喰の魅力です。

ふと壁を見渡すと、さっきまでの白い面がどこか生き生きとして見えるでしょう。家族で手を動かした跡が重なって、まるで家そのものが一枚のキャンバスのよう。その仕上がりを眺めていると、「自分たちの手で作った家」という実感が静かに広がります。

まとめ ― 壁を育てるように暮らす

漆喰壁は、時間が経つほどに味わいが増す素材です。小さなヒビや色の変化を「古びた」と感じるのではなく、暮らしの記録として受け止めることで、家がどんどん自分たちのものになっていきます。

自分たちの手で補修をしたり、少し色を加えたりするうちに、壁は「ただの背景」から「暮らしの一部」へと変わっていきます。それが、漆喰壁と暮らすいちばんの楽しみかもしれません。

漆喰の壁は見た目だけでなく、触れたときのしっとりとした感触や、光のやわらかな反射までもが心地よさを生みます。手をかけるほどに暮らしが深まっていく。そんな実感を、日々の中で感じてみてください。

もし「漆喰の質感を実際に見てみたい」「色味を試してみたい」と思ったら、ぜひ住広ホームのモデルハウスへ。壁の質感や光の反射、空気のやわらかさ体感していただけます

見学をご希望の方は、下記ページからお申し込みいただけます。
🌿 モデルハウス見学予約はこちら ›

あなたの家づくりに、ぬくもりと彩りを添えるヒントが見つかるはずです。

この記事を書いた人

住広ホーム株式会社(インターデコハウス秋田・ナチュリエ秋田) 取締役統括部長/営業 畠山 雄大(はたけやま たけひろ)
  • 宅地建物取引士
  • 2級ファイナンシャルプランニング技能士
  • 住宅ローンアドバイザー

ファイナンシャルプランナーの目線で、住宅を検討しているお客様の家づくりのアドバイスをさせていただいております。いつでもご相談いただければと思います。

同じカテゴリの記事

犬や猫もストレスフリー!ペットと共に経年を楽しむための素材選びと間取り

心地よさを追求した「光の設計」:秋田の四季と自然光を活かす窓の配置

傷もシミも「家族の歴史」。無垢材の床と愛着を育むスローメンテナンスのコツ

50年の住宅ローン〜長期返済は本当に得なのか?

一覧に戻る

ご相談・お問い合わせ CONTACT

ご相談だけでも大歓迎です!
まずはお気軽にお問い合わせください!

TEL.
018-883-1135

お電話受付時間 9:00 〜 18:00

資料請求

資料請求

まずは資料を見てじっくり検討をするところから始めたいという方はこちら

資料請求をする
セミナー・イベント情報

セミナー・イベント情報

まずは住広ホームの家づくりを知るところから始めたいという方はこちら

イベント情報を見る
無料相談

無料相談

気になること、不安や相談ごとをすぐに解消したいという方はこちら

相談会に参加する