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こんにちは、ファイナンシャルプランナーの畠山です。
2023年から注文住宅のトレンドとして人気が再燃し、現在子育て世帯からシニア世帯まで幅広く人気を得ている「平屋」。今回は新築住宅着工数が減少傾向にある中で、市場シェアを拡大しつつある平屋の魅力について探っていきます。
目次
平屋についての記事はこれまでにも書いていますが、改めて平屋について簡単に説明しておきます。と言っても、平屋と聞いてイメージする建物の形はおそらく皆さん一緒ですよね。
そうです。平屋は写真のような1階建ての建物のことを指します。階段がなく、リビング・ダイニング・キッチン、洗面室、浴室、寝室などがすべてワンフロアに収まっています。
2階建て以上の建物と違い、上下階の移動がなく水平方向のみのシンプルな動線になるので、生活する上では家事効率が良く、身体への負担も少なくなります。
家づくりを考える場合には間取りの柔軟性が高いのも特徴です。1階のみなので2階建て以上の建物に比べ構造も安定し、耐震性や耐風圧性も高まります。
平屋のメリットについては後ほど改めてご紹介しますので、まずは平屋の現状について見ていきましょう。
上のグラフの緑の線は新設着工棟数における平屋の割合の推移です。ご覧の通り、平屋の着工棟数も比率も年々増加傾向にあることがわかります。
2012年の着工棟数は30,604棟でしたが、10年後の2022年には57,022棟と約46%増となっています。新設着工棟数における平屋の割合も2012年の約7%から2022年には約14%へと確実に市場でのシェアを拡大しています。
改めて平屋の魅力が注目されるようになり、2023年には住宅トレンドのキーワードとして「平屋回帰」がリクルートから発表されました。では、なぜ今平屋の人気が高まっているのでしょうか。
注文住宅の平屋がゆっくりと市場シェアを拡大しつつある背景の一つとして考えられるのが、世帯構成の多様化です。近年、一世帯あたりの子どもの数が減っており、夫婦のみや独身世帯の割合が増えてきています。必要な部屋数が減れば、その分住宅をコンパクトにしたいと考える人は多いでしょう。
また、高齢者のみの世帯になると階段をなくしてワンフロアで生活できる方がバリアフリーで身体への負担も少なくなります。そのため建て替えの段階で暮らしやすい平屋を検討される方が増えていることも考えられます。
ライフスタイルではフリマアプリを使って不用品を売買するリユース市場の拡大、デジタル化、サブスクリプションの普及などにより、断捨離やミニマリスト志向が高まり、必要以上に物を持たなくなる人が増えました。
そうしたシンプルで身軽なミニマルな暮らしを実現したいという方にとってもコンパクトで間取りの自由度が高い平屋は相性が良いため、選択肢の一つとして検討される方が増えているのかもしれません。
近年の相次ぐ自然災害を目の当たりにし、耐震性の高い強い家を望む声が増えています。平屋は1階部分に上からの荷重が少なく倒壊しにくいです。また、2階以上の建物と比べ高さが低いので強風の影響も受けにくく耐風性も高くなります。
実際に国土交通省の建築着工統計調査によると2022年に着工された平屋は宮崎県で55.8%、鹿児島県で52.4%と過半数を超えています。熊本地震があった九州地方においては福岡県を除いて全ての県で30%以上が平屋となっています。
さらに、度重なる電気代やガス代の値上げ、物価上昇も少なからず影響していると考えられます。平屋はコンパクトな造りで光熱費やメンテナンス費用を抑えやすい傾向にあります。
電気代を削減するためや災害時の備えとして太陽光パネルを搭載する住宅も増えてきましたが、その場合も平屋であれば屋根の大きさを活用して多く設置することができたり、設置後のメンテナンスもしやすく費用も抑えられるといったメリットがあります。
物価上昇に伴いコスト削減の意識は年々高まっているので、それが叶えられる平屋のニーズは今後も高まっていきそうです。
平屋は2階がないので支える柱の数を減らすことができます。階段も必要ないので、そうした部分のスペースを有効活用して部屋を広くしたり、収納スペースを作ったりすることができます。
また、天井の高さを自由に設定できるので、勾配天井にして開放感を演出したり、梁を見せたデザインにすることも可能です。部屋が暗い場合は天井に小窓を作って採光する工夫もできます。
高さを活かして写真のようなロフトやスキップフロアのある間取りも実現できます。
こちらは夫婦二人暮らし、子育て世帯向けにおすすめのプラン(25坪/2LDK)です。
寝室とは別に中央に洋室を設けていますので、こちらを書斎や仕事部屋にしても良いですし、夫婦でそれぞれ一部屋ずつ使うことも可能です。友人が泊まりに来た時にはゲストルームにしたりとライフスタイルに合わせて自由に使えます。
洗面室からキッチンと水廻りが繋がっている回遊式の動線プランになっているので家事効率も良いです。
ダイニングの横には小上がりのフリースペースを設けています。リビング・ダイニング・フリースペースとつながっているので、一緒の空間にいながらそれぞれ好きな場所で好きなように過ごすというのも今っぽいですね。
また、このプランならお子さんができた(いる)場合にもおすすめです。先ほどのフリースペースはキッチンからも目が届く場所にありますから、小さいお子さんのキッズスペースに活用していただけます。中央の洋室も成長したら子ども部屋にできます。
シニア世代になったら小上がりスペースに畳を敷いてゆったりくつろげる空間にしても良いですね。
子どもがいる現役世代であれば子ども部屋も必要になりますから、それなりに広さが必要になりますし、2階建てにすることでそれぞれのプライベートな空間を確保することができます。
しかし、子どもが独立して夫婦だけ、もしくは単身での生活になると必要な部屋数は減り、年齢的に階段の上がり降りがだんだんと辛くなってきます。シニア世代の方からは「1階だけで十分事足りるので2階には上がらなくなった」なんて声もよく耳にします。
子どもと暮らす時間は意外とあっという間に終わり、むしろその後の夫婦だけの時間の方が長いというのが現実。そう考えると長い目で見て、老後も安心して暮らしやすいというのは平屋のメリットです。
階段がなくて安全なのは高齢者だけではありません。妊婦さんや赤ちゃん、小さな子どもがいる家庭にとってもバリアフリーな間取りは安心です。地震などの災害時であっても平屋であれば外に出やすく、避難時の危険リスクを軽減できます。
掃除がしやすいことも長く住む上では大切なポイントです。加えて、ワンフロアであれば空気が循環しやすく、室内の温度差も少なくなるのでヒートショックといった身体への負担が軽減できます。
こちらはシニア世帯向けにおすすめのプラン(25坪/2LDK)です。
寝室のすぐ近くにトイレを配置。洗面室やお風呂からも出てすぐなので湯冷めせずにそのまま就寝できます。お風呂を中心とした回遊式プランなので水廻りも近く家事も効率よく行えます。
お風呂上りにリビングに行くにも廊下を通る必要がないので体を冷やしません。入浴前にキッチン側のドアを開けておけば洗面室も温まるのでヒートショックも防げます。
平屋を建てる場合、1階に必要な間取りを全て取り入れなければならないので、2階建てと比べてそれなりに広い敷地が必要になります。後から増築したいとなった場合にも土地に余裕がなければ対応は難しいです。
土地にはそれぞれ「地域区分」というものが定められており、容積率や建ぺい率といった建築可能な建物の大きさが制限されている土地もあります。2階建て住宅の建築を想定された土地では間口が狭かったりと平屋を建築できない場合もあるのです。
考えなければならないのは建物の大きさだけではありません。駐車場や庭が必要となるとその分も含めた広さを確保しなければなりません。
こうした事情から平屋を建てる場合はまず土地探しの段階で大きな壁にぶつかる可能性が高いと心得ておきましょう。
都心や駅から近いエリアでそれなりに広い土地を見つけることはなかなか難しいですし、土地代も高くなってしまいます。もし検討するのであれば郊外や田舎で安い土地を探してみることをおすすめします。
また、土地と建物は大きさのバランスもそうですが、予算のバランスもしっかり考えなければなりません。検討段階から住宅会社に相談して家づくりと土地探しを一緒に進めていくことで希望の間取りに最適な土地を見つけやすく、失敗のリスクも軽減できます。
なお、土地が広くなるとその分固定資産税が高くなる傾向がありますので、その点も予め確認して注意しておきましょう。
平屋を建てた方の中には、外からの視線が気になってカーテンを閉めっぱなしにしているというケースもよくあるようです。特に隣りや近くに2階建ての家がある場合は平屋より高い2階から見えやすいため、プライバシーを守ることが難しい状況にあります。
また、平屋は全居室が1階にあるため窓が多くなり、外部から侵入されるリスクが高くなります。敷地周辺の人や車の往来状況を把握した上で窓の位置やサイズを決めるなど、周辺環境に合わせた防犯対策も必要となります。
プライバシーを確保するために高い塀や植木などを利用して家を囲おうと考える人が多いのですが、この方法で外部からの視線を遮断し過ぎると、万一侵入された時に周りの人に気付かれにくくなってしまいます。さらに採光性も悪くなります。
ある程度外からも家が見え、且つプライバシーも確保できるような適度なサイズのフェンスや植木を設置するのが望ましいです。家の周りに砂利を敷いたり、人感センサー付きライトを設置するのも防犯対策としておすすめです。
もう一つ、隣家の2階から見られてしまうのが気になる場合は軒を深くするという方法もあります。
窓については中の様子がわからないようすりガラスにしたり、フィルムシートを貼ると室内が見えにくくなります。人目につきやすい所の窓は侵入経路を防ぐために高い位置に設置するのもおすすめです。道路に面した窓であれば通行人から室内が見えることもなく、過ごしやすい空間が作れます。
住宅の形をロの字型やコの字型にして中庭を作ると、隣家と距離が近いような立地でもプライバシーを確保できます。中庭側に窓を設置すれば外からの視線を遮断でき、防犯対策にもなります。大きな窓も設置できるので、風通しや採光性の良い快適な空間を作ることができます。
工夫次第で平屋のデメリットと言われる要素を解消することは可能です。土地の広さや予算との兼ね合いが取れるのであれば、こうしたプランも検討してみてはいかがでしょうか。
コンパクトな平屋が人気ということですから、ここでは上で紹介したような2LDKのプランを例に価格相場をお伝えします。ただし、お伝えする相場はおおまかな目安であり、ハウスメーカーや工務店によって異なりますから、ご希望に沿った内容でしっかりと見積もりを取って比較・判断するようにしてください。
2LDKはLDK+個室2部屋で約25坪程度。主に夫婦、夫婦に子ども1人など2~4人程度の家族構成が想定されます。この場合の価格相場はおおよそ1300万円~2500万円程度。坪単価で約50~100万円程度を目安と考えてください。
インターデコハウスでももちろん平屋の施工実績はあります。間取りや仕様、選ばれるオプションなどによって価格は変動しますが、目安としては坪単価60~80万円程度が想定されます。
「平屋 価格」「平屋 相場」で検索いただくと相場が書かれたものが色々出てきますが、やはりそれぞれで記載内容は異なりますので、ここでも少し幅を持たせてお伝えしています。あくまで参考程度と捉えておきましょう。
注文住宅で平屋を建てる場合、仮に同じ延床面積で比較すると2階建てよりも建築費用が高くなることが多いです。
平屋は建築面積が広くなる分、屋根や基礎工事の面積も必然的に広くなり、必要な資材も増えます。建物工事費における屋根・基礎工事の割合は大きく費用が高くなる傾向にあります。
1.予算配分を明確にする
費用を抑えるためにはまず上の図のように「建物」「土地」「諸費用」の予算配分を明確にしておくことが重要です。前述した通り、平屋に適した土地を探すのはなかなか簡単なことではありません。土地を探す上でも土地にかけられる予算がどの程度なのかをしっかり把握しておく必要があります。
2.土地探しは郊外も視野に入れる
現在はリモートワークで働く人も増えているので、通勤のしやすさを優先せずに都心から離れた郊外を検討される方も増えています。郊外であれば広い土地が探しやすい上に、都心に比べて地価が安いので費用を抑えることができます。
周囲に高い建物のない土地を選べば日当たりも確保できます。
3.シンプルな外観とコンパクトな間取り
四角形のシンプルな形が一番コストを削減できます。凹凸があるとその分壁や屋根の面積が増えやすくなり、その分資材にかかる費用や工事の手間が増えます。外観は間取りの影響を受けるため、一緒に考えながら進めると良いでしょう。
コンパクトな間取りにするには無駄な部屋をなくすこと。廊下もできるだけ減らしましょう。壁や柱を減らすこともコストダウンにつながります。
4.オプションや設備のグレードを上げ過ぎない
ショールームに行ったり、カタログを見ていると素敵なものがたくさん目に入ります。憧れが強くなり予定よりもグレードの高いものに目が行きがちですが、ここであれもこれもと詰め込んでしまうと確実に予算オーバーになります。
住宅設備が費用に占める割合は意外と大きいので、本当に必要なものをしっかり見極めるここともコスト削減には大切です。優先順位を決めてこだわるところとそうでないところのメリハリを付けると良いでしょう。
標準仕様に含まれている内容も予めしっかり確認しておきましょう。
5.施工実績のあるハウスメーカー、工務店に依頼する
全体的に見ても平屋の着工件数はそれほど多いわけではありません。会社によって得意・不得意はありますし、平屋の施工実績がない場合もあります。
住宅会社を選ぶ際は平屋の施工実績があるハウスメーカーや工務店を選びましょう。平屋の設計や建築ノウハウが豊富な会社に相談すれば、さまざまな視点でコストカットするための工夫を教えてもらえるなど、要望に沿ったアドバイスがもらえるはずです。
「今注目される注文住宅の平屋の魅力を探る!」というタイトルで平屋についてお伝えしてきました。デメリットになり得る点についても土地選びや間取りなどによって解決できるケースがあります。
ご自身の現在のライフスタイルや理想の暮らしと照らし合わせて実際に快適な暮らしが出来るかどうかよく考えてみてください。土地探しや予算との兼ね合いで難しいかもと躊躇される方もいらっしゃるかもしれませんが、施工実績のある会社であればお客様の要望を聞いた上で、最適な提案を考えてくれるはずです。
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