キッチンをもっとおしゃれで使いやすい空間にしたいと考えていませんか？カウンターキッチンは、オープンで開放的なデザインと、作業効率の良さを兼ね備えた魅力的なキッチンスタイルです。自分でDIYすることで、好みのサイズやデザインを取り入れた、オリジナルのカウンターキッチンを手に入れることも可能です。

本記事では、カウンターキッチンをDIYするための設計と材料選びのコツ、組み立て方、さらに実用性を高めるアイデアをご紹介します。初心者でも取り組みやすいアイデアも満載ですので、ぜひ参考にして理想のキッチンを実現しましょう。

カウンターキッチンの設計と計画

カウンターキッチンのメリット

カウンターキッチンには、以下のようなさまざまなメリットがあります。

①開放感のあるデザイン

カウンターキッチンの最も大きなメリットは、開放感です。壁に囲まれた昔ながらの壁付け型キッチンとは異なり、カウンターキッチンではリビングやダイニングとつながることで、視界が広がり、部屋全体が広く感じられます。特に間仕切り壁を設けないフルオープン型では、仕切りがないため一体感が強く、開放的な空間を作り出すことができます。

セミオープン型でも十分に空間のつながりを感じられるため、調理をしながら家族やゲストとコミュニケーションを楽しむことが可能です。また、手元の立ち上がりや吊戸棚の有無によって開放感の感じ方が変わる点も特徴的です。このように、カウンターキッチンはキッチンとリビング・ダイニングをつなぎ、視覚的な広がりと一体感を生み出すのが大きな魅力です。

②家族とのコミュニケーションの機会が増える

カウンタ―キッチンは対面式で家族やゲストとのコミュニケーションが取りやすい点もメリットです。調理や片付けの作業中でも、リビングやダイニングにいる家族や友人の顔を見ながら会話を楽しめますし、逆にキッチンの様子も見えるので、家族もお手伝いがしやすくなります。

また、小さな子どもや高齢者の見守りが必要な場合でも、キッチンから様子を確認しながら作業を進められるので安心です。さらに、ホームパーティーの際も、カウンター越しに飲み物や食事を準備しながらおしゃべりを楽しむことができます。日常的なコミュニケーションの機会が増える点は、カウンターキッチンならではの魅力と言えるでしょう。

③家事の効率化を図れる

カウンターキッチンは、配膳や後片付けをスムーズに行えることも大きなメリットです。仕切りのないカウンター越しに料理を提供したり、食器を受け取ったりできるため、ダイニングまで運ぶ手間が省け、動線が短くなります。

特に家族が多い場合やホームパーティーの際には、効率の良さを実感できるでしょう。また、料理や食器を何度も持ち運ぶ必要がないため、運搬中のこぼれやすさも軽減されます。カウンターキッチンを取り入れることで、日々の家事作業が軽減され、家事の効率化が図れるのは大きな魅力です。

④インテリア性の向上

カウンターキッチンは、部屋全体のデザイン性を高める点も大きな魅力です。壁で仕切らないことで、すっきりとした印象を与え、リビングやダイニングと一体化したスタイリッシュな空間を演出します。また、キッチンの天板や面材、カウンターの色や素材を工夫することで、個性的なデザインや高級感のある雰囲気を楽しむことも可能です。特にアイランドキッチンなどのデザイン性の高いカウンターキッチンは、インテリアのアクセントとして空間全体を引き締める効果があります。

また、作り方次第ではリビング・ダイニング側に収納スペースを追加したり、棚を設けて整理整頓に役立てることもできます。カウンタ―上部の空きスペースには、小物や観葉植物などをディスプレイしたり、奥行きを広くすればカウンタ―テーブルとしても使えて便利です。

DIYカウンターキッチンのサイズ・形の決め方

DIYでカウンターキッチンを作る際には、使用する目的や設置場所に合ったサイズと形を決めることが重要です。

【カウンターの高さ】
一般的に、カウンターキッチンの高さは 85cmから95cm が目安です。調理や作業をする際に、腰や肘の位置に無理のない高さを選ぶと使いやすくなります。作業用のカウンタ―は85cm前後、カフェスタイルのハイカウンターは90cmから100cmなど。

【カウンターの奥行き】
標準的な奥行きは 30cmから60cm です。食器や小物を置く程度の用途なら30cmでも十分ですが、食事用のスペースとしても使う場合は50cm以上を確保しましょう。

カウンタ―の幅は使えるスペースと設置する用途によって変わります。キッチンとリビングの間仕切りを兼ねる場合は、部屋のレイアウト全体を考慮して決めます。形状の選び方として初心者でも作りやすい形状はI字型です。シンプルで省スペースが特徴です。L字型はコーナー部分を活用でき、広い作業スペースを確保できます。U字型は作業動線が短くなるため効率的ですが、スペースを多く必要とします。

DIYカウンターキッチンにおすすめの材料

天板には 耐水性と耐久性を意識した素材を選びましょう。木材は温かみがありますが、撥水加工や塗装を施すことで長持ちさせることができます。また、見た目を重視するならメラミン化粧板などの仕上げ材もおすすめです。

DIYカウンターキッチンの作り方

設計と材料選び

DIYカウンターキッチンを作る第一歩は、しっかりとした設計を行うことです。ポイントは“カウンターの高さ、幅、奥行きを決め、用途に合ったサイズを選ぶこと”そして、“必要な収納スペースやカウンタ―上のスペースを考慮し、引き出しや棚の配置を設計すること”です。

【必要な材料例】

• 天板用の木材（集成材やパイン材）
• 脚やフレーム用の木材またはアイアンパイプ
• 補強用の金具やL字ブラケット
• ビスや釘、ボンド
• 塗料やニス（防水加工用）

例えば、長さ120cm×幅50cm×高さ90cmのカウンタ―を作る場合、必要となる材料は以下の通りです。

• 天板：長さ120cm、幅50cm
• 脚部材：90cm×4本
• 横補強材：幅50cm用×2本、長さ120cm用×2本

組み立て・固定

フレームの組み立て
まず、土台となるフレームを木材やパイプを使って組み立てます。脚と横補強材をしっかりとビスやL字ブラケットで固定し、安定感を高めます。

天板の取り付け
組み立てたフレームに天板を乗せ、下からビスで固定します。天板の位置を水平器で確認し、歪みがないように注意しましょう。

補強の追加
強度を高めるために、補強材を追加するのも効果的です。フレームの四隅に三角形の補強板を取り付けると、グラつきを防ぐことができます。

仕上げ

塗装やニスの塗布
天板や木材の部分には、防水性を高めるために ウレタンニス や 撥水加工のオイル を塗布します。

カウンターの角の保護
安全性を高めるため、天板の角に コーナーカバー を取り付けることもおすすめです。

便利な既製品を使ったDIYカウンターキッチンのアイデア（カラーボックス、すのこなど）

DIYをより手軽に行うのであれば、既製品を活用するのも一つの方法です。例えば、2～3つのカラーボックスを土台として並べ、その上に天板を乗せて固定する方法があります。カラーボックスの中を収納スペースとして活用でき、コストも抑えられます。

また、すのこを組み合わせてカウンターの側面や背面を作ることで、軽量で通気性のあるカウンターキッチンを作ることができます。おしゃれなインダストリアル風やナチュラル風の仕上がりになります。

カウンターキッチンを実用的にするアイデア

1.キャスターを付ける

カウンターにキャスターを取り付けることで、移動可能なカウンターキッチンが完成します。配置を簡単に変えられるため、調理や配膳、片付けなど、用途や状況に応じて柔軟に使うことができます。また、使わないときには収納スペースに移動させることも可能です。特に、小規模なキッチンや限られたスペースでの利用に便利です。

2.コンロやシンクを埋め込む

カウンターにコンロやシンクを埋め込むことで、調理や洗い物まで対応できる機能性の高いキッチンを作ることができます。これにより、カウンター部分で調理・配膳・片付けのすべてが完結し、作業動線を短くすることが可能です。DIYの場合、簡易シンクやポータブルコンロを設置すれば、使い勝手がぐんと向上します。

3.カウンター上収納を付ける

カウンターの上部に収納棚やラックを設置すれば、実用性がさらに高まります。調味料やキッチンツール、よく使う食器などを手に取りやすい位置に配置でき、調理や片付けがスムーズになります。また、デザイン性にもこだわり、木材やアイアン素材を使ったおしゃれな収納棚にすれば、インテリアのアクセントにもなります。

まとめ

今回は『DIYで叶える！カウンタ―キッチンの作り方と実用的なアレンジ術』というタイトルで、カウンターキッチンをDIYするための設計と材料選びのコツ、組み立て方、さらに実用性を高めるアイデアをご紹介しました。

カウンターキッチンは、開放感のあるデザイン、家族とのコミュニケーションのしやすさ、家事の効率化、そしてインテリア性の向上といった多くのメリットがあります。DIYでカウンターキッチンを作ることで、好みに合わせたオリジナルの空間を実現でき、使い勝手も向上させられます。

設計ではサイズや形状を慎重に決め、耐久性や機能性を考慮した材料選びが重要です。また、キャスターを付けて可動式にする、コンロやシンクを埋め込む、カウンター上に収納を設置するといった工夫を加えることで、さらに実用的で便利なキッチンを作り上げることができます。

便利な既製品を活用すれば、コストを抑えつつ簡単にDIYに挑戦できる点も魅力です。ぜひ自分だけのカウンターキッチン作りに挑戦して、理想のキッチンスペースを手に入れましょう。

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