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マイホームを計画するきっかけとして、「子どもが生まれたから」「子どもが大きくなってアパートが狭くなったから」という理由を挙げる方はとても多くいらっしゃいます。
そのため、間取りを検討する際も「いかに子育てがしやすいか」「今の子ども部屋をどう配置するか」という点に意識が集中しがちです。
そして忘れがちなのが、「子どもがその家で暮らす期間は、長い人生の中のほんの一時期かもしれない」ということ。
子育て期だけに最適化しすぎた間取りにしてしまうと、子どもが成長・独立した後に使わない空き部屋ができてしまったり、将来の生活スタイルに合わなくなってしまったりすることがあります。
今回は、家族の成長や将来の変化にしなやかに対応できる「可変性のある間取り」の考え方や、後悔しない家づくりの具体的な設計ポイントを詳しくご紹介します!
目次
家を建てるタイミングの多くは、30代前後の子育てファミリー期です。しかし、完成したマイホームで暮らしていく期間は30年、40年、あるいはそれ以上と長く続いていきます。
まずは、将来を見据えずに「今」の暮らしだけに合わせて間取りを決めてしまった場合に、どのような変化や課題が訪れるのかを見ていきましょう。

子どもが生まれてから高校や大学を卒業し、就職や結婚などで実家を離れるとすると、一緒に家で暮らす期間はおよそ15~20年程度です。仮に35年ローンを組んでマイホームを建てたとすると、ローンを返済している期間の半分近くは「子どもが独立した後の暮らし」になります。
子育ての真っ最中にいると「子どもを中心とした暮らし」がずっと続くように感じられますが、建築計画においては、子育て期はマイホームで過ごす長い歴史のほんの「通過点」に過ぎません。
子ども部屋として個室を2部屋・3部屋としっかりつくり込んだものの、独立後に「物置同然の部屋になってしまっている」というケースは少なくありません。
2階の個室が何年も使われないまま放置され、掃除の手間だけがかかってしまうのは非常に勿体ないことです。使わない部屋でも空気の入れ替えなど定期的なお手入れが必要になり、住まい全体のエネルギー効率や管理面でも無駄が生じやすくなってしまいます。
年齢を重ねるにつれて、暮らしに必要な設備や動きやすい動線は変化していきます。

例えば、子どもが独立して夫婦ふたりの生活になった場合に、階段の上り下りが負担になり2階を使わなくなったり、在宅ワークや新しい趣味を始めたくても専用のスペースが確保できなかったりすることもあるでしょう。
間取りが「そのときの形」にガチガチに固定されていると、こうしたライフスタイルの変化に対して柔軟に対応できなくなってしまいます。
では、子どもの成長や独立、そして将来の暮らしに合わせて姿を変えられる「可変性のある間取り」とはどのようなものでしょうか。具体的な設計アイデアを3つご紹介します。
子どもが幼いうちは、個室として壁で区切る必要はあまりないですよね。最初は大きな1つの部屋(大空間)としてつくっておき、プレイルームや家族の共有スペースとして広く使います。
そして、子どもが大きくなってプライベートな空間を欲しがる時期になったら、中央に仕切り壁などを設置し、2つの個室に分割するアイデアです。
あらかじめ出入口のドアや窓、照明などを2部屋分計画しておくことで、大規模なリフォーム工事をすることなく、必要なタイミングでスムーズに部屋を分けることができます。
子どもが独立した後の空間を無駄にしないためには、「最初から子ども部屋以外の用途にも使いやすい広さや配置にしておくこと」が大切です。
例えば、子ども部屋をあえて4.5畳~5畳程度のコンパクトな広さにしておけば、独立後は「ご主人の書斎」「奥様の趣味の部屋」「季節家電や衣類を仕舞うウォークインクローゼット」など、無理なく再活用できます。
他の部屋や廊下と繋げやすい配置にしておくことで、将来的に壁を取り払ってリビングを広げるような選択肢も生まれます。

老後の暮らしまで見据えるのであれば、主寝室を1階に配置したり、1階の収納スペースを広めに確保したりする間取りも効果的です。
子どもが小さいうちは1階の主寝室を家族みんなの寝室として使い、子どもが大きくなったら2階の個室へ。そして子どもが独立した老後は、再び1階を中心に生活を完結させる「平屋のような暮らし方」へシフトできます。
階段を使わずにワンフロアで「寝る・洗う・食べる・くつろぐ」が完結する動線にしておくことで、将来的に足腰が弱くなった際も安心して長く暮らし続けられます。

間取りに可変性を持たせるためには、後から壁をつくったり撤去したりすることを想定した「建築的な事前の仕込み」が必要です。新築時に配慮しておくべきポイントを整理しました。
部屋を後から壁で仕切る場合、天井や壁にしっかりと仕切り壁を固定するための「補強下地」が事前に入っているとスムーズです。これがないと、リフォームの際に大がかりな工事が必要になってしまいます。
また、逆に壁を撤去して大きな部屋にしたい場合、その壁が建物を支えるのに重要な壁だとすると、簡単に取り除けません。
将来的に取り外す可能性のある壁は、建物の構造に影響を与えない間取り設計にしておくことが重要です。
1つの広い部屋を将来2つに分ける計画とする場合、電気設備の配線計画も重要です。
これらを「将来2部屋に分けたときの配置」に合わせて、新築時からあらかじめ分けて設置しておきます。
こうしておくことで、部屋を仕切った際にも電気工事を追加することなく、それぞれを個室として使えます。
部屋の形を複雑にせず、長方形や正方形に近い「シンプルな空間形状」にしておくことも、可変性を高めるコツです。
作り付けの頑丈な収納棚を固定してしまうと後から移動できなくなりますが、可動式の棚や置き家具を活用できるスペースにしておけば、用途に合わせてレイアウトを自由に変更できます。
空間そのものをシンプルに保っておくことが、結果として一番使い勝手の良い「変化に強い家」につながります。

家づくりを計画していると、どうしても目の前の「今必要なもの」に目が向きがちになります。しかし、家族の形やライフスタイルは、年月の経過とともに少しずつ変化していくものです。
こうした柔軟な工夫を取り入れることで、子育て期の賑やかな時間から子どもが独立した後の穏やかな暮らしまで、いつでもそのときの家族にとって心地よい住まいであり続けることができます。
「将来も無駄にならない間取りの具体例を見てみたい」「自分たちの家族構成に合わせた可変性のあるプランを相談したい」という方は、住広ホームの相談会やイベントに参加してみませんか。
定期的に開催している相談会では、資金計画から将来の間取りの工夫までじっくりご相談いただけます。
ぜひ一度、ご家族のこれからの歴史を語り合いながら、時が経っても愛着の増す住まいづくりを一緒に考えてみましょう。
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ファイナンシャルプランナーの目線で、住宅を検討しているお客様の家づくりのアドバイスをさせていただいております。いつでもご相談いただければと思います。
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