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おしゃれな住まいに憧れて注文住宅の事例を見ていると、大きな窓からたっぷりと光が差し込むリビングに目を奪われますよね。「マイホームを建てるなら、大きな窓をたくさん作って、明るく風通しの良い家にしたい」と考えている方も多いのではないでしょうか。
しかし、実際の家づくりにおける今のトレンドは、少し違います。「窓は必要な場所にだけ、小さく・少なく配置する」という、いわば“窓の引き算”を取り入れる方が増えているのです。
一昔前までは「大きな窓がたくさんある家が良い」というイメージがありましたが、現代の高性能な住宅では、その常識は変わりつつあります。
安易に「明るくなりそうだから」という理由だけで窓を多くしてしまうと、実際に暮らし始めてから「こんなはずじゃなかった」と後悔することになりかねません。
そこで今回は、今の注文住宅において、なぜ窓を減らす選択が支持されているのか、その理由をひも解いていきます。
失敗を防ぎながら、おしゃれで本当に快適な住まいを叶えるためのヒントにしてみてくださいね。
目次
ご自身の実家や、少し前に建てられた家を思い浮かべてみてください。南側には大きな引き違い窓があり、どの部屋にも必ずと言っていいほど中型の窓がついていませんでしたか?
しかし最近は、すっきりとした壁面に、正方形やスリット状の小さな窓がセンスよく数個だけ並んでいる外観をよく見かけないでしょうか。
そのような住宅は、決して見た目だけを意識してそうしているわけではありません。

今の注文住宅で窓を小さく・少なくする背景には、日々の暮らしの快適さとつながる、3つの現実的な理由があります。
窓を小さく、少なくする最大の理由は、住まいの「断熱性能」を高めるためです。実は、家全体の温かさや涼しさを保つ上で、一番の弱点になるのが「窓(開口部)」です。
冬に室内の暖かい空気が逃げ出す原因の約6割、そして夏に外の暑さが室内に侵入してくる原因の約7割は、窓などの開口部と言われています。
現在の注文住宅では、複層ガラスや樹脂サッシといった高性能な窓が主流になっていますが、それでも「壁」の断熱性と比べると、窓の断熱性は劣ってしまうもの。だからこそ、窓の面積を必要最小限に小さくし、数を厳選することは、そのまま「夏は涼しく、冬は暖かい家」を作ることへとつながります。
冷暖房の効率が良くなるため、毎月の電気代を抑えられるというメリットがあります。
リビングに大きくて立派な窓を作ったとして、その窓が道路や隣人の玄関に面していたらどうでしょうか。
外を通る人やご近所さんの視線が気になって、日中もずっとレースカーテンを閉めっぱなし……というのは、よくある失敗パターンのひとつです。
カーテンを開けられない大きな窓は、外から見ればおしゃれかもしれませんが、室内から見れば「ただのカーテンの壁」になってしまい、せっかくの開放感も台なしになってしまいます。

窓の位置を高く、サイズを小さく設計しておくと、光は部屋の奥まで取り込みながら、外からの視線をシャットアウトできます。
家族のプライバシーを守りつつ、「外からの目を気にせず、カーテンを開け放してのんびり過ごせるリビング」を作るためには、安易に窓を大きくしないという視点が大切です。
また、人が侵入できないサイズの小窓をメインにすることで、「防犯性の高い家」になるという安心感も得られます。
盲点になりやすいのが、部屋の中の「壁の面積」です。窓を作ると、その場所には背の高い家具を置けなくなりますよね。
「大きな窓をたくさん作ったら、テレビボードを置く場所がここしか残らなかった」
「ソファを置くと窓に被ってしまい、せっかくの引き違い窓が開け閉めしづらい」
といった家具配置の制限は、窓が多すぎる家で頻発するトラブルです。
窓を小さく絞ると、室内にはまとまった「壁」が生まれます。
壁が増えれば、大型テレビをすっきりと壁掛けにしたり、ライフステージの変化に合わせて模様替えを自由に楽しんだりできるように。
インテリアの自由度を広げ、空間を有効活用するためにも、窓の数をスマートに減らす選択をされる方が増えています。
ここまで「窓を小さく・少なくするメリット」をお伝えしてきましたが、「日中でも薄暗く、閉塞感のある家」になってしまうのではないか、と不安に感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
せっかくのマイホームですから、明るい光が心地よく差し込む空間にしたいと思うのは当然のことです。
窓を小さくしても暗くならない家にするためには、プロの設計による「配置のテクニック」が重要になります。
ただ減らすのではなく、光の採り入れ方を工夫するアイデアをいくつかご紹介します。
同じ大きさの窓であっても、取り付ける「高さ」によって部屋の明るさは劇的に変わります。
そこでおすすめなのが、壁の高い位置に横長のスリット状の窓をつける「高窓(ハイサイドライト)」です。

光は高い位置から入るほど、部屋の奥まで届きやすいという性質があります。そのため、小さな窓でも驚くほどリビング全体を明るく照らしてくれます。
さらに、視線が自然と空へと抜けるため、空間を広く見せる視覚的効果も期待できるんです。隣家や道路からの視線を遮りながら、安定した採光を確保できる配置の工夫です。
外観のアクセントとしても人気が高いのが、縦長のスリット窓や、正方形のスクエア窓をいくつか並べて配置する手法です。
例えば、リビングの壁面に小さなスクエア窓を等間隔で3つ並べると、まるで絵画のフレームのように外の景色や空を切り取ることができ、インテリアの一部として空間をおしゃれに演出してくれます。

大きな引き違い窓をドンと1つ作るよりも、こうした小窓をセンスよくちりばめる方が、壁の強度(耐震性)を保ちつつ、部屋全体にバランスよく光を行き渡らせることができます。
窓そのものだけでなく、入ってきた光を「どう室内で広げるか」もポイントです。
小さな窓から差し込む光を、あえて真っ白な壁や天井にダイレクトに当てるように配置すると、その光が室内の壁に反射して、空間全体をじんわりと柔らかく明るくしてくれます。
直射日光のまぶしさを抑えつつ、北欧の住宅のような落ち着いたトーンの美しい陰影を生み出す。窓を小さく絞った家ならではの魅力です。
窓を小さく・少なくすることに対してもうひとつ気になるのが、「家の中の風通し(換気)」ではないでしょうか。「窓を減らすと風が通らず息苦しい家になってしまうのでは?」と心配される方も少なくありません。
ですが、室内の風通しを良くするために必要なのは、窓の「大きさ」や「数」ではなく、プロの設計による「配置」と「窓の種類」の選び方です。
失敗しないための2つのポイントを押さえておきましょう。
風が家の中を通り抜けるためには、空気の「入口」となる窓と、「出口」となる窓がセットで存在している必要があります。
どれだけ大きな窓を1つだけ作っても、部屋の反対側に空気が抜ける場所がなければ、風は室内を循環してくれません。
逆に言えば、小さな窓であっても、部屋の対角線上にそれぞれ配置されていれば、風は驚くほどスムーズに通り抜けていきます。
間取りを計画する際は、図面を見ながら「風がどこから入って、どこへ抜けていくか」という立体的な通り道を意識すると良いでしょう。
日本でよく見られる左右にスライドする「引き違い窓」は、実は前からの風しか取り込めません。家の横を通り過ぎていく風は、そのまま素通りしてしまいます。
そこで活躍するのが、ドアのように外側へ向かってパタパタと開く「縦すべり出し窓」。

外側に開いた窓が、家の外壁を流れる風を遮る“ついたて”のような役割を果たし、室内の奥へと風をグッと引き込んでくれます。
これにより、小さな窓でも換気効率を得ることができます。
窓に関する悩みとして、「お風呂(浴室)の窓をどうするか」という問題もよく耳にします。昔の実家などのイメージから「お風呂には窓をつけて換気するのが当たり前」と思われている方も多いようです。
結論からお伝えすると、最近のシステムバスにおいては、お風呂の窓を「なし」にしても後悔することはほとんどありません。むしろ、なくすことで得られるメリットの方が大きいこともあります。

お風呂場が寒くなるのは、やはり窓から逃げていく熱が最大の原因です。窓をなくして壁にすることで、浴室全体の断熱性が高まります。
冬場の「ヒートショック」のリスクを減らし、一年中暖かく快適なバスタイムを過ごせるようになります。
お風呂の窓枠やサッシ、ブラインドなどは、結露による水滴が溜まりやすく、家の中で最も頑固な黒カビが発生しやすい場所のひとつ。
最初から窓をなくしてしまえば、カビに悩まされる場所自体が消えるため、お風呂掃除の負担も軽くなります。
今の換気扇は24時間換気も含めて非常に高性能ですので、窓がなくても十分にカラッと乾燥させることができます。
夜間、お風呂に電気がついていると、外からうっすらと人影のシルエットが見えてしまうのではないかと不安に感じたことはありませんか。
窓をなくすことで、このような外からの視線を気にするストレスはゼロになり、防犯面での安心感もアップします。
ここまで、窓を小さく・少なくすることのメリットや具体的なアイデアをお伝えしてきました。しかし、すべての部屋の窓をただ一律に小さくすれば良いというわけではありません。
本当に居心地の良い家にするには、図面だけで判断せず、実際の暮らしをシミュレーションしながらプロと一緒に窓プランを練り上げることが大切です。
打ち合わせの際に意識したい、2つのポイントをご紹介します。

窓の配置を決める上で重要なのが、「敷地の周りの環境」です。 どれだけ図面上で配置にこだわった窓でも、いざ家が建ってみたら
「隣の家のリビングの窓と真正面に向かい合ってしまった」
「お向かいの勝手口から丸見えになってしまう」
となってはがっかりしてしまいますよね。
設計段階で、土地の東西南北に何があるのか、道路からの高低差はどうなっているのか、隣の家の窓はどこにあるのか、プロの設計士にしっかり確認してもらいましょう。
周辺の視線をあらかじめ計算に入れた「引き算の窓計画」を立てることで、周囲を気にせずのびのびと暮らせる住まいが完成します。
部屋の用途によっても、必要な窓のサイズや位置は大きく変わります。
例えば、家族が集まるリビングであれば、視線が抜けて開放感を得られるような窓の工夫が必要です。一方で、「夜寝るためだけの寝室」や「集中するための書斎」であれば、外の明るさや視線に邪魔されないよう、窓は最小限に絞った方が落ち着く空間になります。
「SNSで見たおしゃれな窓をそのまま真似する」のではなく、「我が家の場合、この部屋ではどう過ごすか」を考えることで、機能性とデザイン性を両立した最適な窓プランが見えてきます。
注文住宅における窓計画は、一昔前の「たくさんあって大きいのが正解」という常識から、「必要な場所に、最適なサイズで厳選する」という引き算の時代へとシフトしています。
窓を小さく・少なくすることは、単に外観をスタイリッシュに見せるだけでなく、住まいの断熱性能を高め、プライバシーや防犯性を守り、インテリアの自由度を広げるという、たくさんのメリットをもたらしてくれます。

大切なのは、光や風の通り道を計算し、家族のライフスタイルに合った配置を見つけ出すこと。
住広ホームでは、一棟一棟の土地の特性やご家族の暮らし方に寄り添い、デザイン性と高い住宅性能どちらも妥協しない、快適な窓プランをご提案します。「明るく開放的でありながら、外からの視線が気にならない心地よい家」を、ぜひ私たちと一緒に形にしてみませんか。
どうぞお気軽にご相談ください。
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ファイナンシャルプランナーの目線で、住宅を検討しているお客様の家づくりのアドバイスをさせていただいております。いつでもご相談いただければと思います。
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