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輸入住宅で注文住宅を建てようと思っている方の中には、現在住んでいる住宅での「音問題」で住宅を検討し始めたという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
「夢のマイホームの落とし穴、ご近所トラブルを避けるには?」という記事でもご紹介しましたが、近隣トラブルで一番多い悩みが「騒音問題」です。
アパートなどの集合住宅で暮らしていると騒音問題はどうしても避けて通ることが難しいのではないかと思います。
また、新築一戸建て住宅に暮らしていても近隣の騒音トラブルに巻き込まれたというようなニュースもたまに見たり聞いたりしますよね。
輸入住宅で新築一戸建ての注文住宅を建築するのであれば、きちんと遮音性にも気をつけたいですよね。今回は、そんな気になる遮音性についてお伝えしていきます。
目次
住宅における「騒音の種類」というのはいくつかに分類されます。
・住宅用機器
・設備機器
・音響機器
・生活音
「住宅用機器」とは、洗濯機、掃除機、エアコン室外機、換気扇など住宅に取り付けられている機器から音が発生しています。
現在では「静音」を売りにしている商品も多数販売されていますが、機械の種類によってはモーター音などが響いて近隣に迷惑をかけてしまうこともあります。モーターを使うものは特に、性能や容量が大きくなると音が大きくなる事が多いので注意が必要です。
「設備機器」とは、浴室、トイレ、洗面などの給排水管の音や扉の開閉音が音の発生源となります。これは、住宅を建築した際の構造や設備によるところの影響が大きいです。
新築住宅ではあまりありませんが、古いアパートなどでは内装扉が「バタン」と閉まる扉などもあります。立て付けが悪くなってくるとなかなか閉まらなくて毎回大きな音を立ててしまうこともあります。
「音響機器」とは、テレビ、ステレオなどの機械や電子ピアノやギターなどの楽器からの音が発生源となります。これらの音響機器は音量を調整することが可能なもので、使用する側が気をつけることでできるだけ騒音問題にならないようにすることができます。
しかし、グランドピアノなど音量を調整できないものもありますし、電子ドラムで音量を調整してもペダルを踏む振動などが漏れてしまうケースもあるので注意が必要です。
「生活音」とは、人の声やペットの鳴き声など生活様式によるところが大きく影響する音です。学生時代にたくさんの友達と集まって騒いでいたら近隣から注意を受けたという経験がある方もいるのではないでしょうか。
深夜の時間帯などは、夏場で窓を開けていたりすると普通の話し声でも聞こえてしまうこともあります。生活音は時間帯などを考慮すると抑えることも可能な音の一つです。
1998年に環境庁(現・環境省)が定めた基準値は昼間55dB以下、夜間45dB以下。この数値よりも大きな音に人はストレスを感じるようです。
小さな子どもが部屋中を走り回る音が約55db〜66dbと言われています。部屋の中を子どもたちが走り回っている光景を思い浮かべるとちょっとうるさいかも。と思うかと思います。
しかし、このような数値化された基準があっても人によって捉え方は様々ですので気をつけなければいけないこともたくさんあります。
子育てをされている方であれば子どもの泣き声や笑い声も日常の生活音ですが、子どもがいない家庭の方にとってはストレスに感じる音と捉える方もいらっしゃるでしょう。
夜勤明けで日中家で休んでいる方にとっては、日中掃除機の音やテレビの音が聞こえてしまうこともストレスになってしまうこともあると思います。
このようなケースは建物の遮音性が優れていてもどうしても発生してしまいます。
このような騒音と呼ばれるトラブルが起きやすいのはアパートやマンションなどの集合住宅です。最近では引っ越しの挨拶なども少なくなってしまったので、隣にどんな人が住んでいるかもわからず会っても挨拶をしないということも耳にしたりします。
もし、顔見知りであれば「子どもが昨日騒いじゃってうるさかったでしょ?ごめんなさい」というような感じで一声かけたりすることによってトラブル回避をすることもできます。
騒音と感じられる音は人それぞれ違うということを認識して暮らしていかなければいけないですよね。
戸建て住宅での騒音トラブルというのも実際には存在しています。長年にわたる嫌がらせで大音量の音楽を毎日注意しても流し続けるというようなトラブルのニュースを見たことがありませんか?
ほんの小さなことから近隣トラブルは発生しています。ただし、騒音トラブルに関しては、前述したようにアパートやマンションなどの集合住宅で発生しやすく、戸建住宅ではあまり聞かれません。
そもそも戸建住宅の場合は、建物と建物が離れているので生活音や設備などの音が問題になることが少ないからです。
近隣との音のトラブルを挙げるとすると、音響などの電子音であったり、夜遅くまで庭でバーベキューなどをしているなどの場合は近隣からクレームが発生することはあるかもしれないですよね。これは建物の遮音性がしっかりしていても仕方のないことです。
建物の遮音性を考えた時、音の問題は近隣(他人)だけではなく、家庭内でも重要です。間取りの作り方で家の中の音が反響しやすくなってしまうこともありますし、構造によっても音の伝わり方が違います。
2階の足音が響いてしまうというケースもあります。もちろん2階で子どもたちが走り回っていれば木造の住宅であれば音はどうしても響いてしまいます。
吹き抜けがある家では1階の音が2階に響いてしまうこともあります。遮音性を考えた作りで間取りを考えるケースは少ないかもしれませんが、壁の厚さや使用する床材などによっても音の伝わり方は変わります。
木造戸建て住宅の内壁には石膏ボードが貼られています。石膏ボードは必ず壁紙の下地に貼られていますがこの石膏も実は遮音性がある素材です。
その他に遮音性のある素材としては、コンクリートや鉄板などが挙げられますが、木造住宅の壁にこれらを使用することはほとんどありません。
そもそも遮音とは外部からの音が内部に。内部からの音が外部に伝わらないようにすることをいいます。遮音の他に、防音・吸音という言葉もあります。
防音は外部の音が室内に漏れるのを防ぎ、室内の音が外部に漏れるのを防ぐことをいいます。音楽スタジオなどがこれにあたります。
吸音とは壁や天井で音を吸収して反響を防ぐことをいいます。細かい穴(細孔)がたくさんある素材によって、音を取り込んでその中で拡散させることで音を吸収させます。
吸音するための素材として用いられるのは、グラスウール、ロックウール、ウレタンフォームなどが多いようです。
私たちインターデコハウス秋田(住広ホーム)が提供しているような木造住宅の輸入住宅の場合は、一般的な生活音程度の遮音性は保たれています。
ただし、前述しているように音の問題は人によって捉え方が異なります。例えば、在宅ワークをする方であれば書斎の横や上にこども部屋などがあると集中して仕事をすることができない。ということもありえます。
遮音性を保つためにも、間取りの希望を伝える際にはどのような暮らしをしたいのかということを事前にしっかりと伝えておく必要があります。
例えば、将来自宅でピアノ教室を開きたいというような方もいらっしゃいます。グランドピアノであれば、そもそも床の補強もしなければいけませんし、外に音がもれないように例えば窓を設置しない、自然給気口の位置を考えるなどの配慮も必要になってきます。
輸入住宅を検討する際は
今回は、「憧れの輸入住宅、気になる遮音性と騒音トラブル」という内容をお伝えさせていただきました。戸建て住宅の場合は一定以上の遮音性は保たれているので大きく気にしなくても良いとは思います。
しかし、どのような暮らしをするかによっては気にしなければいけないケースもあります。また、建物以外の音のトラブルもあります。
新築一戸建て住宅の輸入住宅で新しい生活を始める際には近隣挨拶などをしっかりとすることも忘れないでください。
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